中央システム株式会社

皆さんへの助言

中央システム株式会社 代表取締役 岩元(プロフィールコンテンツ)です。
当社は、ICT開発・構築の会社です。
 ICTとは情報通信技術の事で、要はITの事です。
 現在のITは通信無しにはありえないので、ICTと呼称するようになってきています。

実際のところ、ICTのモノづくりってどんな感じ?というのを、私の社内システムの開発経験から紹介させていただきます。
 モノづくり=カタカナの「モノ」の場合は、企画からの全ての工程を含みます。

あらかじめお伝えすることが2点あります。
●私はICTエンジニア出身の社長ではありません。
 ですので、一般的なエンジニア・システム開発の話ではありません。
●新入社員研修でプレゼンするものがベースなので、ちょっと専門的で力強いメッセージとなっています。
はじめに簡単な会社紹介と自己紹介です。
会社紹介です。
●1980年に私の父親が創業しました、東京都新宿区にあります、社員数は89名です。
●大手ICT企業の国内主要パートナーです、資本関係はありません、独立系です。
●安定した既存事業があります、電子マネーシステムやミドルウェアの開発と構築です。
商工リサーチにより、国内上位7.9%の優良企業に認定されています。
●DXの担い手として、経済産業省により、スマートSMEサポーターに認定されています。
自己紹介です。
●自分が中学生の頃に、父親が中央システムを起業しました。
●文系大学 ⇒ 食品流通系企業就職し、営業職となりました。
いろいろあって、自分が事業継承する事になりました。
社内システム開発のきっかけです。
私が当社に入社した時、
●ICTスキルゼロでした。
 学生の時も理数系の勉強は全くダメでした。
●ICT関連の経験は前職での売上入力くらいでした。
当時の当社には、社内申請システムがありませんでした。
●勤務報告も経費精算も、メールでExcelファイルなどをやりとりしていました。
●チェックは、スタッフ部門担当の目検に依存していました。
 目検では、非効率ですし、ミスもあります。
なので、導入すべきと提案しました。
しかし、
社内に開発する人がいないと言われ ⇒ 自分で開発することにしました。
「お前の仕事はシステム開発ではない、そんなことより経営の勉強・努力をしろ①(経営体制の構築)」と言われました。

なので、空いた時間に隠れて開発しました。
ここから、その開発の試行錯誤・ドタバタの様子を紹介します。
最初のシステム構成は、IIS(Windowsサーバー) + Perl(CGI) + OLEオートメーションでした。
●Webからサーバー内のExcelファイルへデータを送り、Excelが計算 、データを返す、というものです。
●サーバーのスペックがダメだった事もあり、非現実的なレスポンス、全然ダメでした。
2番目は、IIS(Windowsサーバー)ー + Perl(CGI)でした。
●何となくIISに限界を感じ始めました(自分のスキルが低いだけ)。
●DBも必要です。
3番目は、Apache(Windowsクライアント内) + PostgreSQL + Perl(CGI)でした。
●だいぶそれらしくなってきましたが
 実装するのはLinuxサーバーが良いと判断し、勉強しました。
 研修用ノートPC1台を密かに拝借、Linuxサーバーを構築しました。
●Perlで開発しましたが、PHPがよさそう、となりました。
4番目は、Linux + Apache + PostgreSQL + PHPで、
ここから、試行錯誤 ⇒ 本格構築を行いました。
●前述の研修用ノートPCはいくら何でもな低スペックなので、サーバー機が必要でした。
 個人でPCを自作していたので、ケースや電源はもっていました。
 マザーボードは、アキバで箱潰れ見切り品を購入しました(非公式プロジェクトなので全て自費)。
●勤務報告、経費精算機能等々を実装しました。
●2007年くらいから実運用を始めました。
ところが、
●2009年に社長になったのですが、自分が保守開発をしていました。
 直近で業務継承の見込みも無さそうでした、当時、スタッフ部門要員は1人だけでした。
 「そんなことより経営の勉強・努力をしろ②」その通りでした。
●順次、外部Webサービスへ移行して運用を停止しました、
●2014年~スタッフ部門要員が増えました、保守開発業務を継承できる、と考え、新規で開発しました。
●Linux + Apache + MySQL(MariaDB) + PHP(LAMP)。
●社長だったので、公式プロジェクトでした、サーバー機は全て中古品格安でしたが・・・ ⇒ のちにクラウドへ。
●会社の基幹システムになりました。
しかし、
結局、スタッフ部門要員他への保守開発業務の継承は出来ませんでした。
「そんなことより経営の勉強・努力をしろ③」その通りでした。
引き続き、半分フテくさって保守開発していました。
そして今がどうなっているかです。
新たな希望です。
●2021年度入社の新人は、なかなか現場に出せす、4人/7人は研修後も残留していました。
 ちょうどいいので、
 ・Webフレームワーク無し Bootstrap3 Bootstrap4 が混在 ⇒ Bootstrap5に統一
 ・その他、PHP警告発生個所修正、機能見直しと再開発等々
 を2チーム分かれて実施しました。
●3人は他案件や他プロジェクトへ、最後は1人体制へ。
●過去の継承の頓挫もあり、新人だし、正直「難しいだろう」と考えていました。
 しかし、半年でやり遂げました、驚きました、ちょっと怯えています。
今回の話で、皆さんに伝えたいこと、まとめです
●モノを作るのはとても楽しいですし、感動があります。
 間違いなく、私にとっては楽しいです。
●そして、たとえ自分1人でも、やり遂げる覚悟の人がモノを作ります。
 私は「そんなことより経営の勉強・努力をしろ」と言われましたが、正しかったです。
 上司、年上、先輩のいう事は、大抵が正論なので、やはり従うべきです=反対されたらやらない。
 ・・・でも・・・それでも作る人がモノを作るのではないでしょうか。
●「自分はどういう職業にむいているのか」
 今まさに自問自答されていると思います。
 私は、意外にエンジニアに向いていたのかも知れません、もう遅いですが。
 結局、自分でもよくわかりません、やってみないとわからない、
 何でもとか手あたり次第とは言いませんが、
 とにかくやってみましょう!!
採用についてです。
●モノをつくりたい人を採用します。
 「たとえ自分1人でもやり遂げる覚悟の人」と言いましたが、
 それはそれとして、大丈夫です、社内教育・フォロー体制はしっかりしています。
オンライン会社説明会開催しています。
 社長とタートルトーク(質疑応答)できます。
●後日、現役エンジニアとのリモート座談会も設定可能です。
ご清聴ありがとうございました。

参考

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