いいハンターってのは 動物に好かれちまうんだ
出典:冨樫義博 『HUNTER×HUNTER』 第1巻 集英社
中央システム 2019年度 新入社員研修では「プロフェッショナル研修」を導入しました。はてさて、どのようなものだったのでしょうか。
「ある分野で生計を立てている人」と定義しました。
- バランスのとれた職業人を育成する
- ドキュメント作成・プレゼンテーション・コミュニケ―ションスキル を強化する
スペシャリスト研修がICT技術の強化であることに対し、プロフェッショナル研修では、社会人としての基礎力(特に「書く力」「話す力」)の強化を図ります。
プロフェッショナル研修の中から、「JFS」「RFS」についてご紹介します。
- 先輩社員は指定の日に帰社し、「仕事やプライベートのエピソード」「大事にしていること」「趣味のこと」等々をテーマに、新入社員全員へスピーチ
- 新入社員は、先輩社員1人のスピーチにつき、1つの報告書を作成
- 毎週水曜日実施
- 当社の蔵書の中から渡された「課題本」を読み、インプレ(以降、「報告書」と表記)作成と発表を実施
- 5月~6月の毎週水曜日の午後実施
JFS
JFS1回につき、先輩社員2~3名で、PowerPoint資料を用いての15分~30分程のスピーチ(プレゼン)でした。全11回、総勢25名の先輩社員の皆さんにご協力いただきました。
先輩社員の皆さん は、「保守作業の話」「休日の過ごし方」「ハンバーグアイスバーグ理論」等、様々なテーマでスピーチをしてくれました。
報告書はA4 1枚程度です。また、報告書については、講師が内容を確認し、提出の翌週の水曜日の午後、フィードバックを行いました。日本語表現、文章の構成、わかり易さ、についてが中心でした。※実施の回全てでフィードバックを実施
先輩社員の持つ、「仕事への取り組み方」「休みの日の活かし方」といったノウハウの共有だけにとどまらず、新入社員と先輩社員の交流の機会にもなりました。
報告書のフィードバックは一人ずつ実施し、回を重ねましたので、文章の構成を考えること、口語表現を控えること、等々が改善していきました。
RFS
◆1週目:報告書作成
◆2週目:発表&次の課題本を受け取る
といった具合で、2週間で1冊の課題本に取り組みました。全3回の実施でした。
蔵書の中にある、『嫌われる勇気』『チーズはどこへ消えた?』といった話題の作品から、『女性活躍の推進:資生堂が実践するダイバーシティ経営と働き方改革』 等の女性活躍の作品、『職場のハラスメント:なぜ起こり、どう対処すべきか』といったコンプライアンス関連の作品などが課題本でした。
報告書はA4 1~2枚程度、発表は質疑応答を含めて15分でした。報告書の優秀作は「ちゅうしょこ(オウンドメディア)に載せる」方針でした。
「その人が読んだことがない本」を課題本にしたため、新しい知見が得られていたと思いました。また、JFS報告書と比べて、表現の自由度を高めに設定したことから、表現力が向上していく様子も見られました。
発表は「質疑応答を含めて15分」という制約があり、報告書を丸暗記するだけでは時間オーバーです。そのため、発表(どのように話すか)の力や、質疑応答(自分が発表者の場合、質問を想定して回答を用意しておく。自分が聴講者の場合、相手にわかり易い質問をする)の力も身についていきました。
ICT業界って、プログラムが書ければいいんじゃないの?
違 い ま す ( 断 言 ) 。
- 書く力(=メールを書く、報告書を書く、etc…)
- 話す力(=プレゼンする、質問をする、etc…)
一社会人として求められる「基礎的な力」ですから、当然必要です。
むしろ、ICT業界こそコミュニケーションが肝と言えるでしょう。(コミュニケーションエラーでの失敗エピソードの多いこと多いこと…)
「プロフェッショナル研修」をとおして、2019年度 新入社員の皆さんは、この2つの力(= 社会人としての基礎力)をどんどん向上させていけていたと感じます。
基本がどれほど大事かわからんのか!!
出典:井上雄彦 『スラムダンク』 第1巻 集英社
ダンクができようが何だろうが
基本を知らん奴は試合になったら何もできやしねーんだ!!