中央システム株式会社

とあるトラブルプロジェクト

とあるトラブルプロジェクト

もちろん、細かいはディテールは書けませんが
約10年前、酷いトラブルプロジェクト(製造請負、ほぼ災害)を請けた事がありました。
それが中央システムの転機となりましたので、そのエピソードを書きます。

どういう被害が発生したかというと

  • 年末年始の騒動でした
  • 新人も巻き込み、徹夜の連続、近所のホテルを予約しましたが行かせてあげられませんでした
  • 朝、新人が社内で椅子を並べて寝ていました
  • 新人を、年末年始、実家に帰してあげる事が出来ませんでした
  • 12-31 私が家についた時にカウントダウン開始、大半の方々は電車内で年越ししました
  • 01-01 AM9時集合、その年はお正月がありませんでした

原因

  • 見積が甘かった、工数計算を失敗しました
  • 体制の不備、分不相応な仕事を請けました
  • プロジェクトマネージメントが崩壊しました

なぜ転機になったかというと

  • 椅子を並べて寝ている新人の寝顔が、まだあどけない子供、「何て酷い事をしているんだ」と私(経営者)が痛感し猛省しました、二度と繰り返さない
  • 本音で言い合える会社になろう、ピンチに気が付いた時はもう手遅れでした、仕事の失敗はコミュニケーションの失敗です
  • 責任は、より上流工程にあり、という原則にあらためて立ち返りました、その年度は、これが原因で赤字に転落しましたが、ペナルティは私を含む経営陣のみとし、ブロジェクト関係者の責任は不問としました「罪を憎んで人を憎まず」
  • 若い人を甘やかすのは止め、新人研修~厳しく、相応に扱う、本音で向き合おう(これは後に本質から逸脱したのは否めません
  • 社内の雰囲気作り(無料)、冷たく暗い ⇒ 明るく楽しく

それ以降、退職者が激減し、業績が右肩上がりとなりました。

しかし、これも過去でしか無く、会社は、成長に合わせ変化を続けなければなりません。

It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.
生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。

Charles Darwin (ダーウィン)

あくまで自然の摂理を説いたもので、会社や組織の摂理のように感じるのは、恐らく偶然ですが、当たっているとは思います。
未来へ向かう為にも、過去の失敗経験と教訓を遺しておきます。