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ヲタクに恋はむずかしい

原作が好きだったし、監督が福沢雄一さんだったので、ちょっと期待して観てきました。…個人的には面白かったです、はい。

まあ、賛否両論ある内容ではあるのかも。。ヲタクの話はちょっとパンドラ感あります。

あらすじ

腐女子の成海が諸般の事情で転職した先には、幼馴染の宏嵩がいた。

転職先ではヲタバレしないようにしていたが、諸事情を知り尽くす宏嵩のおかげで、バレそうに。

実は、前職で元彼にヲタクであることがばれて以降、職場でもいたたまれない空気になり、それが原因で転職したのだ。

とりあえずそんな話をするために、成海は宏嵩を呼び出し、説明しながら愚痴る。

そして、その勢いのままつきあうことになる二人だが、重度のゲーヲタの宏嵩とは、距離感がわからず。

不器用で純粋な二人の恋の行方は…。

ヲタクでなくても恋はむずかしい

コミックはどちらかというと、こういう恋愛の難しさは、成海たちより、樺倉&花子カップルのほうがしている気がしますが。

結局相互理解とか、ふれちゃいけない一線とか、恋愛でもあるんだよね、がテーマな気がしました。

ヲタクといっても、アニメなのかゲームなのか、アイドルなのか。。。好きなジャンルによっても違うし、そのレベルも違う、というのがヲタク界では常識。

いや、女の子のアニメ・ゲームヲタクを見ると、必ず「腐女子?」って揶揄するように聞かれますが、全員がそうじゃないし。

ちなみに私は…そこまで腐ではないです。。。そういう話も嫌いじゃないですが、積極的でもない。

というか、本当に言葉先行で、理解されてないなあ…ろ思うことがしばしば。

閑話休題。

一般的にもそんな感じですが、ゲーヲタである宏嵩には、成海の考えがよくわからない。

幼馴染で、初恋の相手で、勢いで付き合うことになったけど、好きな相手。

でも、キスをしたら、引かれてしまった。

ヲタクな話をするときのキラキラな成海を好きだけど、理解できなくて、じゃあ自分もなってみようか、と思ってグッズで部屋を飾ってみたら、更に引かれてしまったり。

…まあ、なんて不器用な(泣)。

ただ、成海は最初、宏嵩を恋愛対象として意識してなかったのを、勢いでOKしたし、幼馴染の気安さから恋人になっても緊張感ない。

…つきあっていた人がいた割には、そういうところが鈍感だったりするあたり、成海も不器用かなとは思いますが。

そして、そんな迂闊な気安さから、まあ、彼氏の部屋に行く日に限って、下着の色が微妙で焦ったり…。

そんな女心どころか、まあ、コミュ障気味な宏嵩には成海の気持ちがわからず、悩んでおかしくなるし。。

別に成海は宏嵩に、自分と同じジャンルのヲタクになれって言ってたわけじゃなく、焦ることなく、自分たちのペースで恋愛できればよかったんじゃないかなあ。

…と、それを描きたかったんじゃないか、と思いました。

でも、それって、趣味がヲタクでなくても同じだし、相手を理解できなくてもどかしいとかってよくありますよ、ねえ??

と。

映画は非ヲタク目線も必要

今回、映画の感想をエゴサしてみると、ヲタクや、原作ファンからは、ちょっと批判的な意見もありました。

まあ、原作はどちらかというと、ヲタクネタ満載で、そこを面白可笑しく描いてたりするのが面白いのですが。

…私も原作の面白さはそこだと認識していていますが、あえて言いますが…。

そのへん、あまりにも身内ネタすぎて、一般には理解できないと思うのですが。

と。

映画では、せっかく齋藤工と菜々緒をキャスティングしたのに、あまり出番がなくってザンネンだった樺倉と花子と成海たちでのヲタトークがなかったですが。

四人の話をまんまやったら、多分非ヲタクには理解できません…アニメとかがどうって話でなく、趣味の話ってどんなものでも深くなればなるほど、興味ない人には理解不能だと思うのです。

だから、一般的に浸透してるコミケやコスプレくらいなら出せるけれど、ディープなBLの話までしたら、ちょっとそれは。。。になるんじゃないでしょうかね。

まあ、深夜やっていたアニメで、そのまま映画にしていたらそれでもよかったですが。。。一般の人がチョイスするものではないでしょうし。

ただ、今回はキャスティングも普通に一般の人向けだったから、そうなると、焦点をどう充てるか…ならタイトル通りに恋愛って難しいってテーマなら、このくらいになっちゃうのかも。。

と、私は冷静に見てました。まあ、あの銀魂をやった福沢監督だから、期待も高かったんでしょうが。。。

あれは…銀魂だから、です。すべてそれ。

それに、もともと原作がショートショートの、ストーリーがあるようでないような、そんな感じなので、長編ドラマにすると、エピソードをどうつなげるか。。。

そういった意味では、破綻していなかったし、ちゃんとハッピーエンドだったし、キャラクターのイメージはでていたから、よかったかなあと。

まあ、個人的には樺倉&花子がもっと出てほしかった。。。好きなんですよ、あのケンカップル。

そして…駄々流れるヲタク語…あれは普通の人、理解できたんですかねえ…はちょっと心配でした。

一応パンフレットには、オタク語講座がありましたけれど、私もちょっとわからないところがあり( ´∀` )。

いわゆる一つの業界用語なので、聞き逃してやってください(笑)。

ヲタクってそんなに特殊だろうか

今回、成海が会社ではオタクであることを隠すってことがきっかけになりましたが。。。

思えば私、自分がヲタクって隠したことなかったですわ(笑)。だから、え、隠さなきゃいけないんだ。。から不思議です。

これは原作読んだ時も思いましたが。

いや、まあ、この業界はヲタクな人が多いから、隠すもなにもないのですけれど。

リア充多め?と思っていたら、実は審神者でしたというオチもあり。。。

だから、友達や親に趣味は言えないっていうのがなかった恵まれた環境。。。

ただ、ヲタクってそんなに特殊だろうかって思ったりします。

好きなものがアニメやゲームてだけじゃないですか、単純に。

昔ならアニメは子供がみるものだって風潮ありましたけれど、最近は子供向けなアニメのほうがむしろ減少しているような感じです。

どうも、何かに夢中な人は特異な目で見られる風潮があるのが、残念なんですよね。

だって、すきなものが多いって、人生豊かにしてませんかね?

映画でも、まあ…ヲタク語バリバリで、一般の人にはわかりかねる言葉もあったりしたかもですが、成海たちが、好きなものを熱く語ってる時って、とても楽しそうでした。

面白いものなんてある?というよりも、もっと充実した人生送ってる感じでいいじゃないですか。

ひとつでもそういうのがあるって、本当に楽しいと思うのですよ。

…多くなると、お財布がさみしくなりますけどね(笑)。

気になる方はぜひ

意味不明的に入るミュージカルも、ちょっとしたスパイスと考え…、いや、本当になんでミュージカル仕立てにしたのだろう??

そこは突っ込みたいところですが、高畑充希ちゃんはかわいいし、成海の衣装やかつらも似合ってたし、普通のラブコメとしては楽しいといった意味ではおすすめします。

レイヤーさんたちのコスプレもすごかったですし。

そう…だから、もうちょっと菜々緒さんの燭台切と、山﨑くんのへし切のコスはもっと衣装とか、完成度高くしてくれたらよかったのに、、、

あのスタイルだから、すっごーーーーく似合ってるのに、、あともうちょっと完成度上げたら、最高級だったのに。。。それがザンネン。

おまけ。

クリアファイルを購入したら、こんな診断が。さあ、みなさんもぜひ(笑)。