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映画刀剣乱舞 ー黎明ー

色々話題の映画、初日に見てまいりました。
公式もいくつか情報公開をしましたしね。
とはいってもいくつかネタバレ要素を含むので、その辺りご注意ください。

あらすじ

映画のあらすじはざっくりとこんな感じです。

平安時代

西暦995年。朝廷からの命により、源頼光らは大江山に棲む鬼・酒吞童子の討伐に向かう。
だが、その先にいたのは「時間遡行軍」。見たこともない異形のものに、頼光らは混乱してしまう。その時、彼らの間に入るものが現われた。
刀剣男士。彼らは時間遡行軍により歴史が改ざんされることを阻止するため、2025年。時の政府の命によりやってきたのだ。
頼光らを助けるように動く彼ら。けれどその場にいた酒吞童子が呪いを発動すると、刀剣男士の一振り、山姥切国広がそれに巻き込まれ、消えてしまったのだった。

平成へ

時は流れ、2012年。
物の声が聞こえるという不思議な力を持つ女子高生。琴音は国宝展で導かれるように一振りの刀に呼ばれる。それは三日月宗近。彼は琴音を仮の主とし、消えた山姥切国広の消息を追うためにやってきたのだという。
半信半疑の琴音だったが、親友が原因不明の病気で昏睡状態に陥ってしまったり、おかしな事件に巻き込まれたり、とその渦中に巻き込まれていくのだった。

政府の監査官

事件を追う中、琴音はおかしな鬼?のようなものを見つける。それを追っていくと、そこには三日月宗近が探していた山姥切国広がいた。だが、彼の様子がおかしい。山姥切は、三日月宗近を見ると、いきなり襲い掛かってきたのだ。琴音を護るように山姥切に対応する三日月宗近。すると、その間を割って入ってくる人物がいた。それは、時の政府の監査官として、この異変を調査にきた山姥切長義だった。彼はこの事件の中心にいる彼らの捕獲、もしくは破壊を命じられてきたのだ。
しかし、三つ巴の争いの中、山姥切国広は不思議な青年とともに姿を再び消してしまうのだった。

刀剣男士降臨

山姥切長義は三日月宗近に事情を聴くため、政府の自室に連れていく。
この事件はいったいどういう事なのか。そう尋ねるが、三日月宗近はいつものようにのらりくらりと躱される。
そんな頃、京都の北野天満宮の宮司のもとに髭切・膝丸の兄弟が、博多のギャルのもとにはへし切長谷部がやってきていた。彼らは三日月宗近達とは違う本丸からやってきたようだ。
東京の異変を察知し、かれらもまた向かうのだった。

異変

けれど、彼らが東京に来るのを阻止するように、時間遡行軍が長谷部たちを襲う。なんとか彼らを蹴散らすが、その様子がおかしい。更に東京では、琴音の親友のように原因不明の昏睡状態に陥った患者が続々と病院に運ばれてくるのだ。
その原因は、山姥切国広とともにいる青年だと推察した彼らは、その青年と山姥切国広を探す。
そして、彼らを見つけるのだが、やはり様子がおかしい。どうもその青年は平安時代から飛ぶように逃げた、酒吞童子が憑依しているようだ…彼の悲しみに共鳴するかのように。
そして、その力はやがて暴走し…。

見どころというか、よかったところ

こういう映画はやっぱり映画館でみるべきだ、というような迫力が満載でした

迫力あるアクション

今回の映画のキャストは、舞台刀剣乱舞(刀ステ)のキャストが中心でした。
なので、殺陣を含むアクションシーンは、さすがという感じでした。殺陣ももちろんですが、息もぴったりで…。
個人的にはアクションシーンの撮影は、前作より好きかも、と思いました。私、特撮オタクなので、ほら…。

渋谷ハチ公口の再現

この映画のPVでも話題になっている渋谷ハチ公口のシーン。撮影は難しい場所なので、もちろんCGなのですが。ただ、CGでの再現すごいですね。ちゃんと109もあるし、TUTAYAもある(笑)。
撮影が難しいというのもあるのでしょうが、そういえば、舞台は2012年…。東京で一番風景が変わっている場所なんですよね、渋谷…。

仮審神者と刀剣男士

こちらも、公開前から話題になっていた、ギャル審神者と長谷部のコンビ。見事に漫才なんですよ、登場したときは。ただ、彼らのラストシーンは、いろんな意味で感動します。なぜ長谷部が彼女のもとに来たのか…。いや、ここはあっぱれでした。
神官と源氏兄弟は…特に髭切は天満宮に現在いますしね。そして、神官役の江原さん…前作で審神者だったんですよね…。このあたり色々意味深…。
山姥切長義と、政府の役人・各務さんは、最後の長義のセリフがすっごく良かったんですよね。きっと彼みたいにその時代にやってきた刀剣男士をサポートするような役割を持つ役人がいる…。昼行灯と揶揄されましたが、まあ、本来は彼らが暇な法がいいのでしょう。だって、刀剣男士が来たということは、その時代の歴史が、、、ですからね。

みんなが審神者になる資格

これは山姥切長義のセリフでもありますが。ラストの大アクションシーン…。刀剣男士の大集結…。
不意に出てくる我が最推しくんたちに、私の心臓が止まりました。だって、出てくるって聞いてないもんんんんん!!←心の叫び
大量の時間遡行軍と戦うため、様々な本丸から降臨する刀剣男士。それは、彼らをなんとかしたいとする、その場にいる人たちの思いの結晶。つまり、そこにいる彼らは審神者になる資格があるという事なんでしょう。
にしても…本当にアクションシーンはかっこよかった。
とても邪道な堀川国広くんがすっごく良かった。こういう所が好きなんですよねええ。流石、最推しの相棒。

もやっとしたところもあります

今回、手放しで喜べないというか、見ていてん??となった処がありました。批判ではなく、ちょっともやっとしたという事ですが…。

尺がたりない

初日のSNSの感想で一番あった感想でもありますが、私もそう思いました。
具体的には、酒吞童子が青年「伊吹」に憑依した経緯とか、そこから山姥切国広が現代に来た経緯とか。
それから、源氏兄弟や長谷部たちが、どうこの危機を察して、やってきたのか。ギャルと長谷部の出会いとか…。
博多から高速バスで来るという、面白おかしいシーンもわずかだったのが残念…。まあ、ここを描くかどうかは、メインストーリーに関係ないので、仕方ないのですが。
長義も現在にすでに来ている状態で、危機を察してきたのだろうと推察できますが、あれ?いきなりでてきたぞ?という感じが否めないんですよね。

きれいなんだけど…

これも指摘されている人がいらっしゃいましたが、鬘とかね…もうちょっと…な感じがしました。
舞台の感想いくつか書いてきましたが、その量で分かる人にはわかるのですが、刀ミュが色々凄すぎるので、あそこまではまんですが、もうちょっとこの辺りに予算かけて欲しかったなあと思いました。

主役は?

こちらも脚本が絡むのですが、刀剣乱舞を見に行ったはずなのに、印象はどうしても琴音や伊吹のほうに。
ただ、刀剣男士の物語のはずなんですが、彼らの動きや思いに動かされている感が否めなかったです。それも構成技術だといえばそれまでなんですが。でも、彼らの本来の仕事は歴史を護ることであり、そのために動く話が観たいんですよね。
まあ、仮ではありますが、審神者の印象が強い話だからかもですが…。
それから、平安時代の尺がとても短くて、せっかくの名優さんもわずかの登場でした。まあ、そこも仕方ないんですが、前回はがっつりでていましたからね。

いきなりのスカイツリー

ラスト、ここも脚本ももやっとしました。酒吞童子の歴史を護りにいった他の刀剣男士がいないで、三日月宗近と山姥切国広の話に終始…。長義もいない。更に言葉説得がメインで、彼らの存在とは??と一瞬思ったりしました。
ただ、そこより一番突っ込みたかったのは、何故にスカイツリー??多分大人の事情(コラボとか(笑))があるんでしょうが、混乱のメインは渋谷で、三日月宗近たちもそこにいました。で。そこから、あの状態(電車やタクシーは使えなさげ)な状態で、女子高生と刀剣男士がどうやって行ったんでしょうね??いや、考えるのは野暮といえば野暮なんですが…。そこにいる意義がちょっと曖昧なのが残念な感じがしました。

と、ちょっともやっとしたところはありましたが、特撮アクションとしてはとても面白かったです。そして、眼福…。

4DX

今回4DXで鑑賞しました、実は。
アクションシーンは揺れます、めちゃくちゃ(笑)。
そして、刀剣男士たちの振る刀の風を感じます(笑)。本当にぶわっときます。
また、スタッフたちがオススメする高速バスの揺れも…長谷部やギャル審神者の雰囲気を味わえます。
さらに、桜が舞うシーンでは、桜の花の香りが…。
目や耳だけでなく、鼻や感覚まで味わえるのが楽しかったです。
以前、コナンの映画(ゼロの執行人だったかな)でも体験しましたが、こちらの方が揺れとか凄かったです。
なので、4DXおすすめですが、事前にちゃんとコインロッカーに荷物は預けて、身軽になって鑑賞しましょう…。