中央システム株式会社

SPY×FAMILY

流行には乗るべき…。ということで、コミックを現在収集中。アニメも観ました。そして…ハマりました。まあ、ですよねえ…という、己の趣味のだだっ広さをどうにかしたい…(無理)

あらすじ

ウェスタリスの諜報員<黄昏>は、自国の要人を殺害し、その濡れ衣をウェスタリスにかぶせ、戦争を仕掛けようとする隣国・オスタニアの極右勢力の策略を阻止しようとしていた。その為には、要人の子供が入学するオスタニアの名門校に子供を入学させ、保護者関係から近づけという作戦を国からの指令される。
「ロイド・フォージャ」と名乗り、まずは孤児院から入学させる子供を選ぶことに。そして、アーニャと呼ばれる少女を選ぶ。が、アーニャは人の心を読むという超能力を身に着けていた。実は孤児院に入る前に、とある組織により被験体となったが、逃げだしたらしい。
さらに、入学試験には夫婦同伴の条件があり、今度は妻を選ぶことに。
ひょんな事で役場の職員であるヨルと知り合う。彼女は表は少々天然な事務員だが、裏の顔は有能な暗殺者だった。そんな背景を読み取ったアーニャはなぜか気に入り、ロイドは彼女を選んだ。
そして、三人はお互いの本性を隠してかりそめの家族となったが…。

魅力ありまくりの設定

秘められた真の顔

ロイドはスパイ、アーニャは超能力者、ヨルは暗殺者。ロイドとヨルはその秘密を知らず、アーニャだけ知っています。とはいっても幼児なので、その本当の意味を知らず、ただ「父も母もかっこいい」スタンスではありますが。
また、ヨルの弟も登場しますが、彼は姉には外交官と偽り、秘密警察の一員であったりします。
主要人物たちがそれぞれ自分を偽り、アンバランスに見えて、でも絶妙な所でバランスを保っている関係…。いつばれるかというヒヤヒヤさと、バレないでずっとこのほんわかを見ていたいようなその不思議な感覚が説妙なお話です。

抜群なコメディ

そもそも作戦からしてツッコミどころが満載(笑)。いや、慎重になっているターゲットに近づくためとはいえ、偽装家族を作るのか??という、そもそも論(笑)。
そして、行き当たりばったりで毎回これはバレるでしょ?なのになぜバレないんだ…という家族の秘密…。
緻密に見えて結構ザルな計画、有能だけどに、作戦がマルチタスクになっているくらいには人手不足そうな諜報部隊たち…。
個性的な登場人物たちの魅力も相まって、クスクスと笑えるお話になっています。

意外と重い背景

偽装家族で真の顔を隠している三人。ただ、三人とも、その背景ははっきりとは描かれていませんが、実の家族との縁の薄い人生だったようです。
ヨルは弟がいますが、実の両親はいないようです。姉と弟が身を寄せて暮らしているのが、コメディ調で描かれていますが、実際の所、経済的な面でも苦しい生活だったでしょう。
また、ロイドも1巻の最初で、戦禍で独り泣いている描写が描かれています。おそらく戦争で家族をなくしているのでしょう…。
そしてアーニャ。まだ既刊すべてを読んではいないので、読了したところまでですが、その力を手に入れた詳細がまだ描かれていません。一体どういった経緯でそんな組織にいたのか、そしてどうやって逃げ出したんでしょうかね…。
さらに、学校入学時の面談で、嫌な教師がアーニャに「実の母親と今の母親とどちらがいいか?」のような感じで尋ねます。かなり下衆な質問で、その後同僚の教師に鉄拳を加えられていましたが。
そして、その質問にはアーニャは大粒の涙で答えました。それを見たロイドとヨルは激怒しましたが。
偽りとはいえ、親として当然です。ですが、そんな描写の中にも、楽しい作品の中にも闇を感じました。

今後の展開が気になる

10月から2期のアニメも始まります。それもどこまで描かれるか楽しみです。

いつバレるのか

多分、この作品を読んでいる人は必ず思うのがこれでしょう。
実際、いやばれないほうが可笑しいんじゃね?って展開がしばしばありますが、いや本当にマンガとはいえよくバレないなあと…。
ヨルの弟は、ロイド…隣国のスパイ<黄昏>を捕らえる立場にありますし、ヒヤヒヤです。なにせ二人は偽りの夫婦ですしね。。。
そして、お互いの秘密を知った時、一体どうなるのか…。まあ、もうちょっとこのドキドキスリルを楽しみたいところですが。

ロイドの作戦は成功するのか

そもそも<黄昏>がこんな事をした本来の目標である、極右勢力の要人との接触はどうなるんでしょうね。そこからの戦争の阻止が最終的な目標ですが。
その周りの個性的な人々との人間関係で複雑かつ濃密すぎて忘れがちですけどね。
成功する事で、このコミックの中の世界が平和になってほしいですが…。どんな世界でも平和で穏やかなのが一番です。

家族の関係はどうなるのか

いつバレるのか、と似たような話になりますが。
突貫工事のように作られた家族。ただ、色々な事件?が発生し、いろいろな試練を乗り越えて、本当の家族のような空気になってきている三人。
もしかしたら、血が繋がっていても、こんなに濃密な関係はないような…なんてことは実際あるかのしれません。それくらい家族として成り立ってしまったことが、今後どうなるんでしょうか。
実際正体がバレてしまった後も、この関係を続けることができるのだろうか…、という不安定な空気もアリ、そのドキドキもこの作品の魅力ではあったりするのですが。ずっとこのままでいて欲しい反面、色々バレてしまって、再構築まで含んでしっかりと家族となっていってほしいとも思ったりします。

コミックもまだひと桁巻ですし、2期アニメも控えていますし、今後まだ盛り上がるのは確実です。
1期アニメも色々なコンテンツで見る事ができますし、ぜひに、とオススメします。
とりあえず私は…ヨルさんがフワフワ幸せに笑っていてくれる未来であって欲しいです。
はい、ロングでストレート黒髪美人が男女問わず好きなので…。