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夏目友人帳~うつせみに結ぶ

昨年鑑賞した映画のBluRayが発売されたので、購入しました。とても感動するお話…夏目友人帳らしい作品です。

あらすじ

妖怪の見えた祖母・夏目レイコの力を受け継ぐ夏目貴志は、祖母が妖怪からもらった名前が記載されている「友人帳」も受け継いだため、様々な妖怪と出会ったり、襲われたりしている。
ある日、たのまれたおつかい先で知り合った切り絵作家の女性とその息子と仲良くなる。実は彼女は祖母を知る人物で、夏目はいまだによく分からない祖母という人物がどんな人なのか、わずかだが話を聞く事ができた。
だが、その地には、気になる大きな妖気を感じていて、夏目は心配になる。
そんなある日。庭にいきなりに三つほど実がなっている木が生える。不審に思った夏目だったが、食い意地のはった自称夏目のボディーガードであるニャンコ先生はそれを食べてしまう。そして、その実のせいで、ニャンコ先生は三匹に分裂してしまった。
どうやって戻せばいいのか悩む夏目の周りでは、様々な事件が起きる。かつて気まずく別れた友人との再会、行方不明になるニャンコ先生と友人の多紀。曖昧になる記憶。
事件を追うと、この辺りには不思議な話があり、それは妖怪絡みだという。
その妖怪とは、一体何か。そこには、悲しくも優しい物語があった…。

みどころ

夏目友人帳の舞台は熊本。人吉?…でしたっけ。その豊かな自然の背景がとても美しいのです。
そして、夏目と、夏目を取り巻く人間の友人や、妖怪の友人たち。面白くつ暖かいその交流にほっとします。
そして、儚くてもしっかりとした芯のあるストーリーは、二時間があっという間でした。
妖怪が見えると嘘をついた友人と、妖怪が見えないと嘘をついた夏目の再会は、しっとりとしています。
妖が出て、それを見える人、払う人…見えなくて襲われる人…が出てくるのに、ホラーでもアクションでもなく、優しい物語という不思議さ。
いや、祓うシーンも迫力ありますよ。特に、ぶちゃ可愛いニャンコ先生の本性である、斑となった時の強さとか迫力とかは圧巻。…ですが、まあ、一部を除いて、基本妖怪も人も、過ぎるほどの優しさに満ちています。
そしてそして…この映画のみどころは、分裂したニャンコ先生(笑)。とにかく可愛い…ぬいぐるみ?夏目友人帳展でまとめて買いましたけどなにか?←
つぶらな瞳。額の葉っぱ…多紀でなくても、強烈抱きしめしたいくらいです←
あと、ゲストキャラが切り絵作家…なのもあり、実際の作家さんにデザインしてもらったそれは、とても美しい…。

こういう時代だから見て欲しい

最近、悲惨な事件や事故のニュースばかりで、気分が滅入る事があります。
ネットでも、自己責任が~とか、⚫⚫のせいで~とか、責任のおしつけあい、なすり合い…。
ちょっと反論すれば、自論なのに、意見をおしつけ、他意を聞かない、とか。…聞かないどころか、えげつない汚い言葉で罵ったり…。
そんな、色々疲れるような世の中だからこそ、是非見て欲しいです。
他人に優しく、傷つけず…。自分とは違う存在を排除しない。まあ、あまりにも優しすぎて、自分が傷つくのもしんどいですけどね。
食欲の鬼でわがままで、ちょっとオレサマ気質なニャンコ先生も、結局はお人よしですからね。
…まあ、普段の行いが行いなので、今回仲間から色々けちょんけちょんにされてますけどね(笑)。

今後は…

コミックはまだ連載してますね。LaLa最近買ってないですが。
2019年5 月発売の雑誌掲載が記念号になってますね…。
緑川ゆき先生のネタ次第で、話はつきませんが、微妙に色々動いているのが気になります。
夏目の力を利用しようとする者の動き。友人帳などどうなるのか。
名取に宿るとかげの不穏な動き…。
そして、いまだに謎な夏目レイコという人物。
夏目の祖父って、とか、多分父方だろうから、その父親とは?とか、本人も分からない事もまだまだあったり…。
コミック派なので、雑誌で今、どういう動きがあるのか、謎ではありますけれど。
そして、アニメ…テレビレギュラーまたやって欲しいです。そろそろ原作ネタもストックできてますから。

おまけ

アニメメイトの有償特典。…このつぶらな瞳に、こちらを選ぶしか選択の余地はなかった…。ニャンコ先生…罪深い…。