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ミュージカル刀剣乱舞~幕末天狼傳

このコロナ禍で、本当に、本当に色々あったけど、20日の公演と、先ほどライブ配信で千秋楽を見届けました。東京凱旋…、全公演無事にできて本当に良かった。。

あらすじ

基本の流れは初演と変わらず、です。若干演出がかわりましたが。
こちらが初演時の感想(非常事態宣言時に配信されたものを観たときのですが。。。)

キャスト変更

今回、歴史上の人物にキャスト変更があり、初演から近藤勇と沖田総司が変更になりました。お話上、超重要な大役。ああ、近藤さんだ、沖田君だ、と思わせるキャスティングでした。さすが。
沖田役の定本くん、別の作品でも可愛い顔して毒舌って感じの役をしていましたから、ああ、合うなあとは思ってました。
そして、今回何回かあった、沖田組と合わせるかのような殺陣というか剣舞…は見事にピシッと。
近藤さんも、豪快なお兄ちゃんで…。
二人のラストシーンはとにかく泣けました。
…あのラストからの…結びの響き始まりの音…。

ショー

普段なら、感性とかコール&レスポンスとかもあり、客席に降りたり…(近くにキャストさん来られると、声にならない奇声を発しそうになります)があるのですが、今回はそれができないため、歴史上の人物キャストさんからお願いのメッセージという名のコントが。
石田散薬の薬箱を背負う土方にチャチャを入れる沖田。
私が見た回ではその姿に「あ、カブトムシ」…で。「おう、おれはカブトムシ…ってなわけねーじゃねえかっ( ゚Д゚)!」と追いかけっこ…。髷を角にみたてるまでやったくせに(笑)。そんな土方と沖田を楽しそうに見つめる近藤さん…ほっこり。
そして、初演とは衣装も変えてのショータイム…。今回もまた、私好みの衣装でありがとうございます。←
黒のコートでもふもふ…そのもふもふになりたい…。和風デザインで、とにかくかっこいい。
マイクスタンドでのパフォーマンスも秀逸で、とにかく…かっこいい←語彙力ゲシュタルト崩壊。
その後、主からの拍手をもらうために色々見せる刀剣男士。
20日にI字開脚して、千秋楽はクルクルまわりまくる、意外と体力系な大和守安定。なぞかけをする和泉守…。20日は小狐丸のモノマネをしてたから、今回はモノマネ担当だと思ってたら、千秋楽…「オレの裸を見た奴はヤケドするぜ(=゚ω゚)ノ」…と言い出し、主を惑わしてきた…声出せる自宅で観ていてよかった。
全体的に新曲が増えたし、客席降りがない分、とにかく舞台いっぱいにパフォーマンスして、熱い約1時間でした。

感想をつらつらと

幕末天狼傳は、新撰組が京都に向かうところから、近藤の最期まで。
近藤が土方を逃がすために、投降するシーンでは、土方が近藤に「またな」という訳ですが。またな…って、お互い再び会えないことは分かっている訳で…。だけど、幼馴染のかっちゃんとトシではなく、新撰組の局長と副長として別れるのです。
そして、「結びの響き始まりの音」では、土方が近藤の首級と再会から始まるのです…。しょっぱなから泣かせるむすはじ。。。
沖田は労咳が悪化し、猫すら切れなくなるほど弱くなり…この時、沖田に話かる化け猫が「良きかな良きかな」といって消える謎…。その言葉…あの人の口癖…なぜ…。
そんな沖田は導かれるように処刑場へ。処刑場では近藤との最後の会話が。
「あの世でトシを待っていよう」「あの人忘れっぽいから、すぐには来ないかもしれませんよ」「そうしたら剣術の稽古をしながら待って居よう」…と。
二人とも、土方との再会は遅く…と思っているのが…(´;ω;`)。
また、今回は新撰組以外の刀として蜂須賀虎徹が。長曾祢虎徹との対立、との意味もあるし、実戦で使われた刀と、飾られていた刀。刀として作られたのに、戦を知らないことのもどかしさ。。。そして、一人で何事を抱える長曾祢へのいら立ち…「あなたのそういう所が嫌いです!」打ち首をする武士が時間遡行軍によって殺されてしまったため、近藤の首を誰かがおとさなくては歴史が変わる…という所で、その役割を長曾祢が背負おうとしたときに蜂須賀がそう怒り、そして、「見たくないなら見なくていい」と、蜂須賀が変わるのです。
それを見て、和泉守が「かなしいなあ…」と代弁するように言うのですが…。むすはじでは同じ立場に君がなるんだよ…と、つい思ってしまいました。。。
加州清光と大和守安定も葛藤があって…池田屋襲撃に選ばれたのは加州清光。その池田屋で沖田は血を吐き、加州は倒れる。それを引きずる安定。その時傍にいたかった。だから、「お前が折れる時、僕は傍にいたいと思った」と…。沖田の傍に、加州の傍に。そんな気持ちがつまっていることばが…。
…と胸が苦しいだけでなく。
稽古の時の沖田組の会話が可愛いし、和泉守は畑当番をさぼろうとするし…。
下戸なのに、お酒が好きな和泉守はすぐに酔っぱらって倒れるし。
ここで一句!」といって、上の句だけ言って倒れるので、みんなで続きをひねったり。再び起きようとすると、堀川くんに「はいはい、おやすみなさい(*‘ω‘ *)」とまた寝させられたり…。
今日は大の字に寝ていたら、加州につんつんされてました。
そんな微笑ましいシーンも楽しかったです。
が、伏見の酒を買うために、堀川が売った兼さんの部屋のキラキラしたものってなんでしょうね。。。初演から気になってます(笑)。

このご時世の中で

今回、最初の東京公演時にキャストスタッフからコロナ陽性者がみつかった、ということで、公演途中で中止になり…その後、京都や博多での公演があったのですが、こちらも中止に。
ギリギリまで東京凱旋がどうなるか分からない状態のなか、なんとか公演に踏み切りましたが、千秋楽が近づくにつれ、陽性者が増えていく世の中…。
他の作品でも中止が増えていくなか、千秋楽まで無事にとは祈らずにはいられませんでした。
だから、最後の挨拶で、蜂須賀虎徹役の高橋健介さんが、ぐっと涙をこらえて話しているのをみて、こちらもつい涙…。
本当に今年はエンターテインメントには苦難の連続…。
来年早々、刀剣乱舞はミュージカルが5周年記念公演、舞台もIHIで上演が決定しています。
…本当に、コロナの心配もなく、楽しくエンターテインメントを満喫できるように早くなってほしいものです…。
チケットとれたけど、中止!。。は二度と味わいたくないですから。