中央システム株式会社

風都探偵 The STAGE

仮面ライダーWの舞台化作品を観劇しました。
少し前に大阪公演も無事に終わりましたが、次回作祈願も込めて。
『さあ、お前の罪を数えろ』

あらすじ

『ミュージアム』の陰謀を阻止し、平和を取り戻したかのような風都の街。
しかし、ガイアメモリによる事件はまだまだあり、関連する依頼が鳴海探偵事務所に依頼される事件は後を絶たない。
そんなある日、風都に”魔女”が現われるという噂が。
探偵・左翔太郎は、そんな噂を半信半疑で聞いていた。しかし、ある日街をふらっとしてると、妖艶な美女と出会う。
その美女を追ってみるが、すると、訳が分からない場所にたどり着いてしまう。
風の吹かない時がほぼない、といわれる風都の街で、まったく風の吹かない場所。
しかも美女は塀をすり抜け、消えていってしまう。
不思議に思いながら事務所に帰ると、人探しの依頼が。
聞いてみると、翔太朗が出会ったあの美女と同一人物のようだった。
そして、その美女を探しているうちに、『ガイアメモリ』と『ドーパント』に関わる事件に巻き込まれていく。

仮面ライダーW

この風都探偵は、10数年前に放映された仮面ライダーWの後日譚的なお話で、現在コミック連載されています。

仮面ライダーWとは

多分、この記事を読んでいる方はほぼご存知かと思いますが、一応さらっと説明しますと。
「二人で一人の仮面ライダー」というコンセプトで、仮面ライダーにしては珍しく、主人公が二人という、ユニークな設定でした。翔太朗役の桐山蓮氏と、相棒のフィリップ役の菅田将暉氏…両方ともいまでも大活躍ですね。
事務所の所長ととある施設にもぐりこんだ翔太朗。だが、そこは『ミュージアム』と呼ばれる怪しい組織の施設のようで。しかも、見つかってしまい、二人は逃げる事に。さらに、その途中『ガイアメモリ』が入っているケースと不思議な少年と出会う。けれど、組織の人間に追いつめられてしまい、所長は二人を助けるために犠牲に…。
そして、施設から持ち出したガイアメモリと変身ベルトを使い、ミュージアムの陰謀を暴いていくのだった…。

相棒な仮面ライダー

仮面ライダーWは今も絶大な人気があります。まあ、今でも菅田君を見るとついフィリップだ、と特撮オタクは行ってしまう位ですからね。
そんなWの魅力は二人で一人な仮面ライダー…ってところですね。変身ベルトにそれぞれメモリを嵌めて「変身!」すると、どちらかの体に意識体が飛び、半身を動かす…って当時考えた人天才ですかね(笑)。
そして、ただのバディだけでなく、フィリップについての様々な謎を探りながら、絆を深めていく、激熱な展開も魅力で。
そもそも、「地球の記憶」をライブラリとしてフィリップが検索する事ができる、とか、設定も面白い。
さらに、ミュージアムとフィリップの関係とか、本当に設定が深い作品なので、今でも色褪せる事がないのが魅力です。

個性が光るキャラクター

主人公の二人はもちろんですが、周りを囲むキャラクターも個性的で魅力的なのも、Wの特徴でもあります。
所長の娘で、父の死後その所長の座に座る亜希子とか。容赦なく…主に翔太朗をスリッパで叩き、トラブルに巻き込まれたり。…いわゆる「ヒロイン枠」なはずなのに、おそらく仮面ライダーよりも強い…(笑)。まあ、そういうヒロインも最近は増えていますが。
後は探偵に情報を与える情報屋とか、やたらと色々詳しい女子高生とか。探偵と持ちつもたれず…なコメディリリーフ的な警察官たち。
何と言っても、クールな2号ライダー「仮面ライダーアクセル」。うん、クールなんですよ…時々それが崩れますが(笑)。
そういえば、最近沢山の仮面ライダーが出てきますが、このころは2号までだったんですよね。。。いつから、複数出るのがデフォルトになったんだっけ…。

舞台 風都探偵

さて、本題の『風都探偵』ですが。
仮面ライダーWのエンディング後を舞台としたコミックで、原作はWのメインを担当された三条陸氏。
その後の世界が舞台ですが、確かにあの時はまだドーパントが暴れていましたからね…。続きが気にはなりますが。
結論から言うと、あの世界をよく舞台化したなあ、いい意味で、です。

原作の最初の事件を舞台化

コミックも多分二桁くらいになっていて(まだ、3巻くらいまできか読んでないので。。。)、その中で、最初の事件を舞台化しています。
なので、なぞの美女「ときめ」の不思議な力の謎はある程度解決しています。が、なぞのドーパントになる「雪侍」の正体とか、風邪の吹かない場所について、とか、ときめと雪侍の関係とか、謎がてんこもりのまま終わってしまいました。
ううむ、続編…ありますよね、これ。

変わった人、変わらない人

今回テレビでもキャストからほぼ変わっています。翔太朗やフィリップから、照井も。
そんな中で、唯一変わらなかったのが、刃野役のなだぎ武氏。まあ、あのキャラクターなので、なかなか他に変われない役ではありますが。
相棒となる真倉はキャストが変わっているので、アドリブで「お前変わった?変わったよな??」のようなシーンに笑わせてもらいました。
あと、照井いじり(笑)。ああうん、テレビ本編でもやってたね、みたいな(笑)。

変身姿勢ぞろい

Wといえば、メモリを変更することで、姿(色)や能力を変えていくのが魅力であったりします。舞台ではできないかな?とも思ったのですが。。。いやいや、そんなことはありませんでした。
バラエティ豊かに見せてくれました。

ライダーだもの

仮面「ライダー」ですので、バイクシーンも。本編でも翔太朗はよくバイクに乗って風都の街を調査しにいってます。なので、舞台でも…乗ってます。まあ、黒子さん達が頑張ってました(笑)。
見た目がシュールですが、バイクのスピード感とか、右に左に曲がるところとか、なかなか迫力ありました。
そういえば、変身後のアクションとか、このバイクとか…演出どこかで…と思ったのですが。おそらく、ファイナルライブのドラマシーンですね。
生身から仮面ライダーに変身するシーンとかも。おそらく、そういった経験からの技術なんでしょうね。

次回作も期待

今回主役を演じたお二人は2.5次元舞台ではお馴染みの方で、とても舞台映えしてます。
内容がコミックよりなので、見た目はコミックやアニメに近い感じですが、話し方やしぐさなどは、本編に近いようでした。
亜希子さんは、仮面ライダーオタクな生駒ちゃんだから、本当に亜希子さんになってました(笑)。ちなみに、パンフレットでは仮面ライダー愛を爆発させてましたね。以前は映画にも出演してましたが、あの時は悪役でしたね…。でもあの役意外と好きです。

閑話休題。
なので、どちらのファンでも楽しめます。
また、色々と謎が残ってますし、続編…できると思いますので、楽しみにしてます。
ただ…主役二人も色々な舞台に引っ張りだこなので、スケジュールが大変でしょうが、よろしくお願いします。