中央システム株式会社

仮面ライダーゼロワン 令和ザ・ファースト・ジェネレーション

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
さて、今年最初の記事は仮面ライダー…まあ、私らしいですが(笑)。
色々と見応えのある作品でした。

あらすじ

うっかり寝坊した飛電或人。途中、違和感を覚えながらも会社に向かうと、何故か入口でエラー。更に、警備員ヒューマギアから不審者扱いされる。そこへ、自らが飛電インテリジェンスの社長を名乗る人物…ヒューマギアが現れ、或人をテロリストと呼び、排除を始める。しかも、そのヒューマギアは禍々しい仮面ライダーに変身し、ゼロワンを追い詰めていく。圧倒され、変身ベルトまで奪われる或人。間一髪の所で、レジスタンスとなっていた不破達に助けられた。
一方、ジオウとしての記憶はなく、ツクヨミやゲイツと愉快な学校生活を送っていたソウゴ。ギリギリの所でこっそり入った教室は、何故か先生や他の生徒までヒューマギアとなっていた。「何故人間がここに居る?」。ヒューマギアたちはソウゴ達を捉えようと襲いかかってくる。必死に逃げるソウゴ達を助けたのはウォズ。そして、ウォズとの再会で、ジオウだった時の記憶を呼び起こす。一体何があったのか。ただ、考えられるのは、歴史が歪められるのは、タイムジャッカーによる、歴史の改ざん。だが、彼らはソウゴたちにより倒されたはず。また、ウォズのもつ本に唯一記載されていた、始まりのライダーとは。ソウゴたちは、この時代の正当な仮面ライダーをまずは探す事にした。
その頃、不破達にたすけられた或人は、レジスタンスの基地…助かった人間達の避難場所まで連れてこられた。そして、そこで秘書ヒューマギアのイズと副社長らと合流した或人は、自分の頭の仲にある歴史と異なってる事に気がつく。一体何が起こっているのか。そんな戸惑う或人たちのアジトに、ヒューマギア達が攻め込む。応戦したものの、相手の圧倒的な数とパワーで追い込まれていく。その時、謎の人物が或人に変身ベルトを投げ渡す。その人物とは…。そして、助けに入ったソウゴ達は、ゼロワンのアナザーライダーをみつけ、この歪められた歴史の原因、は過去に遡る事を知り…。
決して交わらない、交わってはいけない世界が交わる…。

圧倒的なアクションとカメラワーク

今回の映画の監督は、杉原輝昭氏。テレビのゼロワンのパイロット監督でもありますが。
うん、だから劇場で見たかったのです。
杉原監督といえば、ルパパトのパイロット監督でもあります。だから、カットがめちゃくちゃかっこいい。スピードと迫力、大胆な構成…。個人的には大好きです。ただ、物凄い展開でカメラを回すので、疲れる…という人もいるかも。
テレビのレギュラー放送では、A.I.M.S.として、暴走するヒューマギアを取り締まる不破達も、レジスタンスとしてかなりアクションしています。もちろんテレビシリーズでは追われる側の滅亡迅雷netの二人も、いつものダラっとした衣装ではなく(笑)、黒スーツのシュッとした姿で、アクションをこなしてました。
余談ですが、ちょうど映画が始まったころ、この2人の話もクライマックスを迎えていて、さて、一体どうなるんですかね。
迅くんは…データ次第だし…滅はなぜか無事でA.I.M.S.に捕らえられてるし…。完全なる悪だけにおわりそうもなくて、テレビシリーズもドキドキです。

さすが我が魔王

今回の映画はあくまでもゼロワンの映画…のスタンスで、話の中心は或人です。ゼロワンが何故作られたのか。ヒューマギアとの関係は…などなど。だから、ジオウチームの活躍も…。元タイムジャッカーのウールやオーラもソウゴたちと一緒に学生やってキャッキャウフフしたラストだったのに…と、思ってましたが。
ソウゴは流石ソウゴで。流石我が魔王って感じでした。にこやかにしているけど、威風堂々としてして、ニコニコしながら意外と物騒な事を考えてたり(笑)。或人に対して、一年先に仮面ライダーをしてました、という感じで、かなり余裕が。
最後のタイムジャッカーとの戦いはかなりの迫力でした。

脇も良かった

今回、テレビシリーズ以外では、アナザーゼロワンになったヒューマギアの社長や、新たなタイムジャッカーがゲスト出演していたのですが。両方とも良かった。ただ…アナザーゼロワンさん、ラストあっけなかった…。
タイムジャッカーは生駒里奈さんで…少年とも少女とも思える、めちゃくちゃ中性的で美しかった…。あれですかね、タイムジャッカーなるには、クールビューティでなきゃ、なんですかね(笑)。暗躍するし、最後はまあ…びっくりする姿になるので、その麗しいお姿は僅かしか見られないのですが…。
テレビシリーズでは早々に亡くなってる設定で、回想シーンしか出ることは無い、或人の父や祖父。今回とてもキーマンになっていて、大活躍だったのです。果たして彼は敵か味方か…。二転三転する展開で、ドキドキものです。
そういえば、この映画自体は2019年末に観たのですが、年初に観た映画は刀剣乱舞…。こちらもキーマンを演じたのは山本耕史さんで、主題歌は西川貴教さん…。二人ではじまり、二人で終わった2019年の映画鑑賞でした(笑)。

是非劇場で

大ヒットしているらしく、応援上映も追加で行われているようですね。BluRayで見るのも楽しいですが、カーアクションとかかなり迫力ものなので、ぜひ、劇場で。
仮面ライダーは子供が観るものとあなどることなかれ。最近の特撮の話は大人が観ても楽しめます。
或人の家族関係、ヒューマギア…つまりアンドロイド、AI…テクノロジーの社会的影響も、ファンタジーでは無く、かなり緻密に考えられていて、色々考えさせられます。
ゼロワンのコンセプト自体、機械(ヒューマギア)の仕事と人間との関係性だし…。昨今の働き方改革や、少子化によって、AIをどう活用していくのか。メディアでは夢のような話をしていますが、本当にリスクはないのか?などなど、考えさせる事が多いので…。

謎の残るラスト

ゼロワンは現在進行形でテレビシリーズが放送されているので、ここにどう繋がるのかなぁとか、ジオウ達の話は閉じているので、どうするのかなぁとか思ってたら…色々含みを持たせた終わり方になってましたね。巷で噂の1000パーセント進捗社長(毎週トンデモ進捗率をかましてくれて、ファンの皆様からすぐさまツッコミを食らってる人)の謎の呟き。不穏なA.I.M.S.コンビの会話…一体どうなるのか…特に刃さん…。うん、きっと大丈夫…と信じて、とりあえずテレビシリーズを楽しみにします。