中央システム株式会社

仮面ライダーゼロワン

最終回まで完走しました。令和最初の仮面ライダー。色々ツッコミどころ満載だったけれど、それは一年通年の特撮ものだから仕方ないし、それを抜きにしても楽しめました。うん…こんな非常事態な状況でよく頑張ったね、とスタッフandキャストさんたちに言いたい…。

あらすじ

ヒューマギアと呼ばれる人型のロボットが人間社会で人間と共に仕事をするような世界。
数年前、デイブレイク爆発テロにより、ヒューマ技術顧問の父を亡くしていた飛電或人は、祖父の死去に伴う遺言状の公開により、ヒューマギア製作を一手に引き受ける飛電インテリジェンスの社長となることに。社長になることで、仮面ライダーゼロワンの変身ベルトまで受け取る。或人はその力を使い、いきなり暴走を始め、人間を襲うようになったヒューマギアを止める止める事になる。
その頃、暴走ヒューマギアを止めるべく組織された特務機関エイムズは、ザイアという会社の力を借り、仮面ライダーを新しく用意していた。隊長である不破はバルカン、技術顧問の刃はバルキリーとして、ヒューマギアを守りたい或人とは別の考えから、この問題に対峙する事に。
そして、ヒューマギアの暴走の原因は滅亡迅雷.netによるものだという事をしる。彼らは「アーク」の名の元に、ヒューマギアの解放と人間の滅亡の為に暴走を起こさせていたのだ。
アークとは、デイブレイク事件の発端となった人工衛星で、その誤った利用によりヒューマギアを暴走、街を飲み込むように破壊したもと。デイブレイクの水底にあるソレからの指令、で動いている彼らは或人や不破たちの脅威となっていく。
それでも何とか倒した或人だが、今度はザイアが動き出し、ヒューマギアの排除を目論みはじめるのだった…。
或人の人とヒューマギアの共存という願いは果たして達成できるのか…。

令和最初の仮面ライダー

前作のジオウから、バトンタッチして始まった、ゼロワン。
パイロット監督が杉原さん…ルパパトのパイロット監督でもあったので、個人的にも楽しみでした。
ジオウとかウィザードとかオーズとか…、仮面ライダーでも好きなのはありますが、私はそちらかというとスーパー戦隊シリーズをメインに見ています。あ、キラメイジャー面白いですね(*‘ω‘ *)←。
なので、結構気楽にみていましたが…1回からめっちゃはまりました(笑)!
杉原さんのカメラワークがめちゃくちゃかっこいい!ゼロワン最初の戦いとかのカメラワークや盛り上げ方は秀逸…。あの吹っ飛ばされたバスの中を飛ぶように駆け、飛び出し、キックをかますまでのCGととか、本当にドキドキものです。
この戦いは、劇場で見たいなあとか、わくわくさせてくれました。
…劇場版は令和ジェネレーションで見させていただき、もう、鳥肌でした。

ヒューマギアと人と排除と融和

ゼロワンは近未来的な話です。今の技術ではあそこまで人型に近いロボットはまだ無理ですが、特に日本は少子化による労働力の減少というリアルな問題があるなか、ロボットが人の手の代わりになる、というのはありえなくない話です。
どこまでを機械の手にするか…。
ゼロワンは「おしごと」ドラマで、基本コンセプトの中に、色々な職業のヒューマギアが登場し、どんな仕事をするのかを紹介しています。まあ仮面ライダーですからね…メイン視聴者は子供なので。…まあ第1回がお笑い芸人でしたけど(笑)。
漫画家のアシスタント、声優、俳優から教師から警備員などなど。
ただ、そうなると、じゃあ人の仕事って何ができるのか、ヒューマギアに仕事を奪われていくんじゃないのか。
そんな不安も生まれ、それがZAIAの動きのコンセプトになっていきます。
ヒューマギアも、人と生活をしていくうちに、感情が芽生えていきます。それはいいことなのか。軽く扱う人間にたいして、憎しみの感情が生まれてくるかもしれない。
それでもうまくやっていける、或人は手を携えていける未来もあると動きます。

初の女性ライダー

正確には、初回からレギュラーとして参加する、初の女性仮面ライダーですね。
前作ジオウではツクヨミがヒロインですが最後に仮面ライダーになりましたから。
刃唯阿はA.I.M.S.の技術顧問として、武器の開発をしていたりする面もありますが、相棒のように一緒に活動する不破が猪突猛進(力任せにプログライズキーをあける姿から、ゴリラとも…)だったからか、冷静沈着で鮮やかに戦うイメージですね。チーターや蜂がモチーフになっているように、しなやかに鋭く。
令和ジェネレーションの序盤でのカーアクション(まあ実際にはJAEの方がされていたんでしょうが)とか、迅との闘いとか、とてもよかった。
かっこいい女性って感じ…だったんですけどね…。後半、ちょっと色々うーん…。まあ、かの「これが私の退職届」は最高でしたけどね(笑)。

善と悪の境目

コロナ禍での中断を経て、再開後話は怒涛のように展開していきます。
倒したはずの迅の復活から、滅亡迅雷.netの勢ぞろい…アークの復活。
その中で、或人の秘書だったイズが滅によって破壊されるという展開に。
まさかのヒロイン死亡(?)( ゚Д゚)!
そこから、まさかの主人公の闇落ち( ゚Д゚)!
そして、そんな或人によって迅が再び破壊され、父親ヒューマギアとしての滅の怒りが爆発…。憎しみあう二人に連動するかのようにヒューマギアが暴走。
一体どうなるんだろうか。
ラストはそんな展開でしたが。
大切な人を奪われれば、悲しみと怒りが生まれる。そして憎しみが。
その感情から闇が生まれ、悪となる。
それは正義である仮面ライダーでさえも。
けれど、その憎しみだけで動いては、何も生まれない。
憎しみを昇華し、そこから生まれる新たな思い…もう、そんな悲しみを産むことのない世界を作っていく。
強さは心の強さ。それに気づいた或人は滅に問いかけるように戦います。
そして…まさかのラスボス生存( ゚Д゚)!
滅を倒すことなく、ラストは復活した迅と人の悪を見守るという…仮面ライダーにしては珍しいラストになりました。
まあ、ヒューマギアだから、バックアップさえあれば何度でも復活するし、こういう決着もまたあり、なんでしょうね。
…個人的には滅と迅が好きなんで、このラストでよかった←

ちょっとここが…

全体的にめちゃくちゃ好みだったのですが、それでもやっぱり…な点もあったり。
これは最終回終了後、Twitterでも話題にあがりましたが。途中のお仕事五番勝負
ZAIAの企業買収計画から会社を護ろうと、或人はZAIA社長の天津咳と、この勝負をすることに。
花屋ヒューマギアと華道家の華道対決や、不動産売買対決。裁判対決に火災救出対決と、ラストの演説対決。
まあ、勝負はいいと思います。が。
対決する際に、ZAIA製の機械をつかい、能力をあげるのもいいですが。
対決させる際に、人がヒューマギアを貶めて、負の感情を植え付け、暴走させるといった展開が胸く…もとい、ちょっとなんだかなあと思いました。
いや、仮面ライダーですから、悪と戦うことも、その前の滅亡迅雷との戦いが一般ヒューマギアの暴走っていうのがあったから、それを引き継ぐのもあるんでしょうが。
貶め方とか、人の悪意…時にかなり法に触れるようなことまでして、善意の機械を貶めていく、という展開は、ちょっとなあと思うのです。
ヒトにも悪意はある、だからこうした詰み深いこともある、と。
それは理解できますが、人の悪意って見ている側はつらい…。正直この時期からちょっと批判的な意見がでてきましたしね…。
それに、勝負に挑んでいる或人があまり動かず…。裏の不破さんのほうが活躍しているとも見えましたしね。
初回から明確に主人公たちの反対側=敵が滅亡迅雷であるということもあるから、そっちの話が動けば、そちらが気になる…と。
ちょっとその辺りの描き方が雑だったかなあと思いました。
怪人だから倒せばいいってわけじゃないし、今回はそういう話ではなく、正義と悪の境なんて曖昧で、どちらにでもなるって裏の話を描きたかったと思えば納得なんですが、唐突に新たな敵が出てきて、話をかき乱してるって感じが否めなくて、本当にもったいない。
もう一つもったいないといえば、刃さんの描き方。のちに本人も相当悩んだってインタビューで答えていましたが、扱いが…。ZAIAに戻ったのはいいけれど、彼女らしくなく、ただ影のような存在になり…せっかくのバルキリーちゃんが…あまり活躍しなかった…。確かに女性ライダーがここまでっていうのは今までなかったかもしれませんが、メイン仮面ライダーだったから、もっと活躍してほしかったし、1000%社長のいいなり秘書的なものになんてなってほしくはなかったかなあと思います…。ツクヨミみたいな、ヒロインじゃなくってヒーローでしょ(笑)?くらいには…。
今回はコロナ禍で5話が総集編のようになってしまって、その5話があれば、もっと突き詰められて描けた部分があったのかもしれず、最後がバタバタっとしてしまったのも…。1000%社長とか、いきなり改心して、私は飛電インテリジェンスを愛していたのだ!…とかいわれても…と。もうこればっかりは仕方ないですけどね。

本当の完結は劇場版で

最終回にして、謎の男が現われ、ライダーに変身…て、劇場版への伏線がいきなりあって、ちょっとびっくりしましたが。
まあ、真のラスボスは、周りを泣きこみ、何やら暗躍しまくっていたアズであるからして、彼女との決着がどうなるか…。
夏映画として今ごろ上映しているはずだった作品。
これから収録なんでしょうかね?色々伏線が残った本編をうまく解決してもらいたいものです。

次作

そして、次はいよいよ仮面ライダーセイバーが始まります。SFなゼロワンから
ファンタジーなセイバーへ、どんな話になるのか楽しみです。
そして、主人公の子が…高校の後輩っぽいので、ちょっと応援しようかなっと(笑)。いや、埼玉の片田舎の公立高校から、仮面ライダー俳優がでてくるとか考えたことなかったなあ(笑)。

おまけ

最終回直前に、東京駅にある仮面ライダーショップに行ってきました。

そろそろ真ん中が変わってしまうから、その前に。

変身ベルト関連からソフビ、お菓子などのグッズがずらり。そして、歴代平成仮面ライダーをデフォルメしたデザインが可愛いグッズも。

そして、新しいライダーも、すでに。

ちゃっかり買ってます。
このデザイン、可愛くて揃えたい…。

滅亡迅雷.drop…薔薇味です(笑)。