中央システム株式会社

魔進戦隊キラメイジャー

最終回を迎え、1週間がたちました。ちょっと落ち着いてきたので、1年駆け抜けた感想を書こうと思います。

44番目のスーパー戦隊

――人が輝く時、そこに奇跡が生まれる。
冒頭の言葉からキラキラしているこの戦隊は、秘密戦隊ゴレンジャーから数えて44番目。宝石と乗り物がモチーフでした。
祖国クリスタリアをヨドンヘイムに侵略されたマブシーナ姫が、地球に逃げ延び、亡き父と旧知の博多南無鈴の助けを借り、次に侵略してくるであろうことを予測し、対抗すべく結成したのがキラメイジャー。
マブシーナと共にやってきた宝石に選ばれた彼らは、とにかくキラキラ。E-sportsの覇者、陸上短距離界のヒロイン、今を時めく人気俳優、引手あまたの天才外科女医…。そんな彼らをまとめるのは、普通の男子高校生。けれど、彼のひらめきと想像力で、ピンチをチャンスにしていくのが、とても戦隊だなあと思いました。
タイトルも色んな映画をもじるような感じで、楽しい作品です。

輝いて生きる

宝石がモチーフ、という事もありますが、この作品は「きらめき」が基本にあって、彼らの言動も輝いていました。
そんな中で、特にキラメイレッドの充瑠の言葉は視聴者に刺さるものがありました。

「変わる、変われる、変わりたい」

自分がヨドン軍と戦うという事に怖気づく充瑠。そりゃそうですよ、普通の高校生が、いきなりおかしな敵が襲撃してきますから戦ってください、と言われたら…。エピソード0で、結構あっさり仲間になっていたほかの4人のメンタルがすごいだけなんですけど。いや、結構色々動じないのが不思議というか。。。
だけど、いきなりとんでもない巨大な敵に立ち向かっていく彼らを見て、言うのがこの言葉で。「僕なんて…」といじいじしていた自分を変えたい、という充瑠は、このあと変身し、その閃きで宝石たちを魔進にして戦うという展開でした。
こういう気持ち、大切ですよね。

「限界は超えないためにある」

戦隊というカテゴリーでこういう事を言うんだ、と驚いたんですが(笑)。
とんでもない敵が現われ、さすがのみんながも委縮する事態に。そして、悲壮な気持ちで敵に戦おうとしたとき、充瑠は命がけのその様子に反対をするのですが。でも、そうしないと勝てない。
その時充瑠が考えたのは「限界を出し切れるのは100秒まで。その間だけ限界以上の力をだそう」という作戦。命に係わる限界は超えてはいけないのです。
。。。というメッセージを察知した大きいお友達は、「そうだね、大事だね」とやけに賛同してましたね…。

「ずるパワフルも魅力」


同級生と接着剤でつながってしまった充瑠。その同級生は先生の前ではおしとやかで優秀な生徒だけれど、充瑠のような大人しい子を顎で使うような感じで。
普段はぽやっとしている充瑠の様子がへんな事に興味を持ち、その中で事件に巻き込まれてしまって、やけになった時に、「ずるパワフルも魅力。それってすごい事」と。観察眼の鋭い充瑠だからこそですが、そういって相手を否定しないしなやかな感性がすごいなあと思いました。

このご時世だからこそ

製作発表があったのは、コロナ禍が始まる前だったし、企画が始まった時にはまだそんな兆候すらなかったはず。
だけど、「輝いて生きる」という事がこんなに大切なんだと思わせるような年はなかったんじゃないか、という時にこういう作品が生まれたのはとても意義があると思います。
充瑠だけでなく、他のメンバーも持ち味を生かし、何かにがんばる姿は見ているこちらも頑張ろうって気持ちになれました。
また、本当なら夏のテレビ局のお祭りや、映画などあるはずの事がどんどん中止になり…。年明けの仮面ライダーとのイベントも中止。前作のリュウソウジャーはシアターGロッソでの素顔公演、ファイナルライブツアーも中止になりましたしね…。そんな中で、若いキャストの皆さんは頑張ってくれました。
否定すること、後ろ向きになること、このご時世なのでいつも以上にあるし、そのためにイライラしたり、悲しんだりすることもあるでしょう。
だからこそ、彼らの姿を見て、もっとポジティブな生き方ができればいいなあと思わせます。
…コメディ素養が多くて楽しく見られる作品ですしね、、、最終回直前までは。

おまけ

キラメイジャーと言えば、最初の出会いはこちらでした。

30分の短い映画でめメインではなかったですが、充瑠以外のメンバーがキラメイジャーになる経緯が描かれていた映画が、最初のキラメイジャーとの出会いでしたねえ。。まさかそこからこんなにはまるとはおもってもいなかった。です。。。
私、ブルー推しとか言ってますね。。いや時雨好きですけどね。。。おかしいな、ブルーだし、クールな二枚目って思ってたんですけどね。。。結果面白い人でしたね。。。だめんずな時雨もよかったですけど(笑)。