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ウマ娘 THE STAGE~Sptinters’ Story

ご時世の都合で、6公演しかできなかった舞台ですが、なんとか現地観劇ができました。
ちょっと時間が経ちましたが、思い出を書いていきたいと思います。
いや、行って観てよかった。。。

91年マイル&スプリントがモデルな話

ウマ娘のこういったドラマ性のある話は、ほぼ史実の競馬であったレースなどが基になっています。
今回は1991年のマイル&スプリントであった話で。この年の前後で活躍した「ダイタクヘリオス」「ダイイチルビー」「ケイエスミラクル」「ヤマニンゼファー」を中心にしてお話が展開されます。
色々な経緯で行き詰まった人が、道しるべになるような光を見つける、そんな話です。

華麗なる一族ゆえの注目

ダイイチルビーはその母親や祖母がG1で勝っており、デビューの頃から注目を浴びていました。しかし、クラシック級のレースで、トリプルクラウン路線(競馬でいう所の三冠牝馬)を目指しますが、桜花賞は出走できず。そして、三代で取ることを期待されたオークスも惜敗。その時の記事が映し出され、勝手に書かれる「期待外れ」の記事…。それでも自分の血筋に拘り、走り続けるルビーは、今度こそ、とGⅡ京都特別に出走します。そして、1着になりました。が、それでも勝たなければのピリピリした空気を漂わせていました。

かっこいいお嬢

そんなダイイチルビーを見つめる熱視線。冷静に一礼しつつも、隠せないピりついた空気。それが「超カッコイイ」と言いダイタクヘリオス。
「いつか彼女と走りたい。きっと楽しいレースになるに違いない」
周囲の友人にもそう話し、いつか一緒に走りたい思いを強くしていきます。
本人にもそう宣言してみるも。。。ダイイチルビーにはクールに流されてしまうのでした。

新たなライバル

マイル・スプリント路線を見い出し、対象のG1で勝つことを目指すダイイチルビーの寮の同室はケイエスミラクル。彼女は幼いころから脚に不安があり、周りのサポートがあっていよいよデビューができる事になりました。が、この応援に何とか答えたい、そんな気持ちを強く感じているのです。なので、少し無理なスケジュールで、どんどんレースにでるのでした。

外から見る不安

無茶なレースを計画するケイエスミラクルを、同期のヤマニンゼファーは心配します。ウマ娘が本気のレースをすると、トップスピードで毎時70kmを出します。そんな全力疾走で走ることは、体に相当な負担をもたらすもの。実際、控室で苦しそうにしているケイエスミラクルを見てしまい、ヤマニンゼファーは忠告します。が、そんなやり取りをダイイチルビーは見てしまうのでした。
ケイエスミラクルと走りたい。だけど、それが彼女に負担が…。そう悩むダイイチルビーに、ダイタクヘリオスが話しかけてきます。落ち込むことがあるなら、話聞くよ?そういうダイタクヘリオスに、ダイイチルビーはイラっとして抗議します。そんなにへらへらした空気で走らないで、私は真剣に走っているのだから、と。
けれど、ダイタクヘリオスはそれに真剣に反論します。「楽しく走って何が悪いの?」と。
そんな悲壮感で走った事がないから、その気持ちは分からない。でも、楽しく走る事が悪いとは思えない。だから、次のレースは楽しく走って、1着をとってみせる、と宣言します。
そして、三人が走るG1・安田記念が始まり…。

迫力ある舞台

レースシーン

初日の様子が動画に流れ、話題になったレースシーン。
タップダンスで展開されるレースがシュールだと言われました。
が、実際に舞台の流れを見ると、むしろ迫力がありました。
タップの音が、実際の競馬の走る音に聞こえます。それに、ダンスしながら実況の言う形成を取るし、カーブも展開するし…。運動量が半端ない。

楽しい楽曲

ウマ娘はたくさんの曲があります。そんな中から「本能スピード」とか、なじみの曲もあったりします。もちろん、未勝利戦に勝てれば「Make Debut!」でしたし。
「Girs’ Legend U」や「うまぴょい伝説」もあり、もりもりです。
そして、ステージオリジナルの楽曲も。。

いや、舞台このまんまでした、はい。

見た目そのままのウマ娘

2.5次元舞台は、その再現性が重要ですが、今回のキャストさん、素晴らしかったです。
今回は、今までみた2.5次元舞台と違うのが、メイン4人はゲーム等でそのキャラクターを演じている声優さんでもあります。
最近の声優さんは舞台もコンサートもやりますからね…。
(最近、そういう状況はどうなの?って話はあったりますが。。。)
だから、声はそのまんまなのはもちろんなのですが、外見もばっちりでした。
特に、ダイタクヘリオス役の山根さん。ウマ娘イベントで参加されている時から、「まんまダイタクヘリオスだよね~」とは言われていましたが。
衣装を着て、さらに再現されたウィッグやウマ耳をつけたら、本当にダイタクヘリオスでした。。
さらに、ダイイチルビーの方は、こういった舞台によく出ているからか、歌が抜群でした。

再演や新しい話も期待

再演希望

本当に、このご時世が憎い…。元々最初の舞台化なので、スケジュール等を少なめにしている感じでしたし。それでも、時世のお陰で平日はなかなか満席にはならないって感じで、工夫をこらされてました。が、それがさらに少なくなり…。
私が観たのは、その再開1回目の公演でした。なので、最後の挨拶では再開できた喜びで、舞台も客席も涙でした。
一生懸命準備して、厳しい稽古をこなして、ようやく上演できたものでしたからね。
ライブ配信もありましたし。円盤化もあるので、これからも観られるのではありますが、やっぱり舞台は生でみるもの。それに、沢山の人に見て欲しいというくらい感動モノでした。
いや、ケイエスミラクルの実馬の経歴をしると、その展開は仕方ないんですけど、けど…。
それでも、ウマ娘ですから。きっと…な展開に、更に涙…。
アニメウマ娘1期の、サイレンススズカの話が…と思ってたら。その時のエンディングテーマ曲を歌うとか、本当に涙腺に…。

新しい物語も。。。

また、今回はダイタクヘリオスたちの物語ですが、他にも魅力的なウマ娘はたくさんいます。
そして、今回はスプリンターたちの物語でした。だから、メイン路線である中距離やダートのウマ娘の話も、やってほしいなあと期待せずにはいられません。
まあ、春にYouTubeで、そして、3期のアニメ化はありますし。コミックもシングレの他にローレルの物語の連載も決まっていますから、どこをやるのか、と悩ましいところですけどね。。。

おまけ

今回見た回は最初で最後のアフタートークがありました。本来は、ダイタクヘリオスとケイエスミラクルだけだったのすが、最初で最後だから、と4人で出てくれました。いや、出る気満々だった残りの二人をみつけ、半ば強引(といった空気で)に参加させたのですが。
内容は好きだったセリフとか曲といった舞台に関わる事が多かったです。が、あなたはどのタイプ?みたいな話で。まあ、問題発言が(笑)。とりあえず、本人たちの名誉にかかわるので、その辺りは内緒で(笑)。
また、今回は作品だけに、比較的男性が多かったです。私もふくめ、女性のトレーナーさんもけっこういましたけどね。ただ、男性は舞台になれていなさげで、そちらの観察もなかなかに面白っかったです(笑)。まあ、舞台を観るのにかしこまらなくってもいいとは思います、はい。