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和泉守兼定に会いに行こう

ゴールデンウィーク、夫婦でいると、勝手神経質な主人があちこち掃除を始めて、ずっと家にいる感じで、なんだかなーとおもったので、五月四日、ドライブがてら、東京は日野市にある、土方歳三記念館に行ってきました。

運転手お願いします

私も免許持ってますが、高速使わないユーザーでなんとかなっちゃってまして(笑)。我が家には、運転のプロ…主人がいるので、よろしくお願いします…と、おだてて出発。
トラック運転手なので、一応カーナビ使ってても、高速なら効率よく行けるコースを分かってるので便利。助手席の私はまったりしていても、目的地までらくらくです。
が。
埼玉県の新井宿から首都高に乗るコースで行った途端…事故渋滞発生中。大きな事故てはなかったので、対象の車は路肩に移動し、警察の検証をしてましたから、ノロノロでもなんとか都内に。23区内は連休中でもスイスイ行けて、こりゃ楽だね、と話していたら…府中手前でまた事故渋滞…。こちらも大きな事故ではないし、警察もきてましたから、ノロノロでもなんとか進みました。隣で主人が『事故見学してないでさっさと進めよ』と、お怒りモード。まあ、二回とも、警察検証やってるのをみたい車が、そこで速度落としたから、みたいな渋滞でしたからね。事故現場通過したら、あっさり渋滞解除しましたし。

土方歳三記念館へ

万願寺前という、多摩モノレールの駅の近くに車を置き、そこから徒歩で。
…実は二年前にも来ていたので、ざっくり道順は分かってまして。二人で、そうそうこっちだ、とか言いながら歩く事数分。
土方歳三記念館へ到着。
事故渋滞で到着が13時位になっていたのが幸いしたのか、あっさりと中に。この時期なのに意外とすんなり入れました。
土方歳三記念館は、土方歳三の生家にあります。実家の一部を記念館にされているので、開館は基本土日のみ。あとは館長さんのスケジュール次第になるので、開館状況はホームページで確認が必要です。
そして、五月…土方歳三の誕生日と命日がこの月…のため、一年に1度、特別なものが展示されます。
それが和泉守兼定。土方歳三が会津時代から亡くなる前まで愛用した刀で、亡くなる直前に預けられ、実家まで送られたものです。
普段は鞘などのみ、なのですが、この期間は刀も展示されるのです。
元々新撰組の鬼副長。人気ある偉人でファンもいるのに、銀魂だの刀剣乱舞だの…で、更に人気に。刀剣乱舞は刀自体ですからね。
二年前はけっこう待たされたから、今回はホントにラッキーな位、あっさりと。
それでもお目当ての和泉守兼定の前は大渋滞…。すいません。『かっこよくて強い最近流行りの刀』…なんで(笑)。

和泉守兼定

2年ぶりのご対面…。素人目にも分かる、実戦で活躍した、その迫力は圧倒的でした。
刀剣乱舞にはまり、歴ヲタも相まって、それなりに刀を見に行きましたが、多分一番…『現場』を知ってる刀かなぁと。そういう生々しい迫力のある刀です。美しいとか、見事とか、刀鍛冶の実力が分かる、とかは、童子切安綱とか大包平とかのほうがあります。なにせ国宝ですからね。
和泉守兼定も、見事な刀です。一度研ぎ直しをしたそうで…血だのなんだので、かなり錆びてしまったとかで…という話も既に生々しい…。
鞘にも戦いのキズがあったり、死線を共にした、というのが分かります。
鞘は牡丹と鳳凰のデザインが…綺麗です、見事です。日本刀、こういうとこまでこだわるからすきです。
正に美と実力を兼ね備えた刀です。
…思わず力説(笑)。いや、私刀剣乱舞では、最推しなので←。

その他の展示物

土方歳三といえば石田散薬!使っていた薬研などが展示されてました。書状など、偲ばれる遺品のほか、今回は島田魁の脇差も展示。40数年ぶりの展示だとか。皆さん真剣な眼差し。そして、北海道などでの供養の様子を映したパネルも。明治維新150年…つまり、土方没後150年…。ようやく生まれ故郷に魂が帰れたのかなぁ…と。函館戦争で亡くなったとされますが、その遺体の埋葬先は不明。まあ、敵が見つけたら、首は欲しいでしょうから、そんな事はさせたくなかったんでしょうね。ひっそりと葬られ、その場所は、謎なのです。一応この辺り、みたいなのは判明してるみたいですけどね。
だけど、遺族の子孫が北海道と日野で供養し、ようやくの帰還となりました…。

近くを散策しよう

このまま帰るのもなんだよね、と近くを散策することに。なにせ行き当たりばったりの散策なので、計画はなし。とりあえずモノレール入口付近の地図で近くに土方歳三の墓があるらしい、との事で向かう事に。
仕事柄、地図と方向感覚に強い主人を頼りに(笑)、菩提寺に向かう。
途中、それでもあれ?となり、Googleさんを頼ると、付近に生誕地があるらしい、と。ちょっと寄り道…したのですが、マップ上の写真には鳥居があったのに、見つからない…確認してみると、どうも今はなくなってしまったらしい。写真に映る周りの家は変わってなかったので。今は天然記念物となってるらしい古木のみを残すのみ。ちょっと残念。

石田寺(せきでんじ)

そしてようやく到着。早速中に。静かなお寺で、参拝。
隣には七福神の寿老人を祀っていたので、こちらも。


後は、勝負運にご利益があるらしいので、参拝。…競馬好きの主人が熱心に拝むのを、チベットスナギツネのように見つめ、近くの土方歳三供養碑に。


お墓はその近くにありました。


境内をフラフラと見ている間に、何人か同じような人がチラチラと。中には数人で来た男の子も。お墓に手を合わせているのがほぼ女性…男の子たちと主人以外で、熱心に手を合わせているのは女性ばかりだったので、ちょっと気後れしてました(笑)。いや、大丈夫。みんな多分…審神者だ。
最後に、門の近くにあったちっちゃな祠にてを合わせ、帰路に。
途中に咲いていた藤が綺麗でした。

来年も会おうねといいながら

どこぞで特別展がなければ、次に和泉守兼定に会えるのは、来年…としんみり高速に。
…しかし、その日。ラジオのNHKFMは…ガンダム三昧の日…。SEEDや、00を見ていた嫁は、車の中でテンション高く、今度は主人からチベットスナギツネの視線を喰らいました…。
あ、お土産は、土方歳三記念館前にあった、土方歳三の俳句の入ったおまんじゅうと、古代瓦せんべい、そして、土方歳三ビールを。Tシャツなども売っていたのですが、隣で物色していた姉妹が、お手伝いちゃんとするから、とオネダリしてました。売り子のおばちゃんもユーモアある楽しい方で、その方の援護もあり、嬉しそうに買っていきました。ちゃんとお手伝いしたのかしら(笑)。