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国宝 東京国立博物館のすべて

なんとかチケットをゲットして、行ってきました…。
今年、東京国立博物館が創立150周年ということで、その記念事業の一環として開催された特別展。
博物館の持つ国宝・重要文化財150点あまりを一挙に公開すすということで、チケットが瞬殺ですね。我ながらよく取れたなあ…。

ナイトミュージアム

東京国立博物館…トーハクは金曜日夜はナイトミュージアムとして20時まで開館しています。
そんな訳で、仕事終わりにも行けるので、18時半入場の回で行ってきました。
で、上野駅から博物館に向かったのですが…ナイトミュージアムの恒例、博物館のライトアップが。

本館は相変わらず圧巻です。

資料館も幻想的です。が、今回の目的は平成館。

沢山の人が続々と…。

国宝鑑賞

時間になり、いざ中へ。
今回は感染等の対策のため、約90分で鑑賞でかつ人数制限されています。
とはいえそれなりの人が入っていますので、見るのもコツが…。
20時閉館なので、それまでに見切れないと、というのもあり、本当に観たいものをじっくりと、あとはさらっと見てきました。
そして、本来なら写真撮影可が多いのですが、今回は一部を除き撮影禁止でした。残念。
その中から、一部感想を。

秋冬山水図

室町時代、雪舟の描いた山水図です。個人的に雪舟の画が好きなので、本物をじっくりと鑑賞してきました。
なぜ、墨汁の濃さ薄さだけで、あんな風に描けるのでしょうね…。細かいところまで描かれた迫力ある美しい画が素晴らしかったです。
雪舟といえば、幼い頃読んだ伝記で、幼い頃お寺の修業中にいたずらをしたところをお師匠にみつかり、そのバツとして柱に縛られて反省させられた、という逸話を思い出します。その時涙で濡れた床をみて、その涙でネズミを描いたとか…。足の指で書いたらしい?のですが、天才の逸話って、色々凄すぎるなあと思った記憶があります。

埴輪 桂甲の武人

古墳時代の埴輪、といえば…なデザインの代表的なものです。今回修繕が完了し、公開されました。
たしか、某国営放送の埴輪な王子様のモデル…だった気がします。
歴史の教科書や資料集でよくみるものなのですが、個人的に小ぶりなもの…なイメージがありましたが、結構大きかったです。まさに百聞は一見に如かず、ですね。
武人のデザインですが、全体的に丸みがあって、かわいらしいお顔でした。

三日月宗近

国宝は、規則かなにかで年に何日か展示…という事があるそうです。某ゲームを始めてから、あちこち刀を見に行ってまし、トーハクにも何度が行っているのですが。なぜか三日月宗近だけはタイミングを逃してしまい…。審神者歴〇年目で、ようやく鑑賞できました。
確かに、とても繊細で美しく、その名前となった三日月も美しかったです。見れてよかった…。

大包平

今回の目的の半分は刀でしたので、もうひとつ。その見事さゆえにマッカーサーが欲しがったほどの威風堂々な刀です。当時の持ち主が、『自由の女神と交換なら~』と譲るのを断ったという逸話もうなずけるものです。
個人的には…三日月もいいのですが、好みなのはこちらなんですよね(笑)。
それから、あの時間でも同じ趣味な女性も多く、刀剣男士のモデルとなった刀には沢山の人が群がってました(笑)。まあ目的は一緒ですね。
でも、それ以外の刀も素晴らしかったですよ。本館には、重要文化財系のものや、今回国宝展にはその本体のみの展示だった童子切安綱も、その見事な鞘等も本館で展示されているようです。お時間がある方は是非に。

風神雷神図屏風

こちらも、歴史教科書や資料集ではよく出てくるものですね。尾形光琳の迫力ある画が見事です。
いや、何度もいいますが、百聞は一見に如かずですよ、本当に。教科書で見た事あるものが実際にあるんだ、と。そう感じることも大事なので。
そして、それなりに時代を経由してきたものが、色あせることなく、現存する奇跡。それを感じる事ができます。

キリンのはく製

どちらかというと、お隣の科学技術館のほうに展示されていそうな感じなものもありました。
日本に初めて来たキリンのはく製だそうです。ただ、当時はまだ日本での飼育環境が悪く、冬を越すことができなかったそうな…。ただ、生体の研究等のためにはく製にされたものでしょう。保存状態もよかった、です。はい…。

写真を撮れた

今回特別に写真撮影が許可されたものがありました。

金剛力士像

令和になって収蔵された仏像だそうです。
宗教学・民族学的にも重要なものになる仏像も、トーハクには沢山収蔵されています。
で、こちら。最後から2番目に展示されているのですが…大きいです。私の写真ではその迫力が伝えられないのが残念です。
対となるように展示されていうのです、が。残念ながらスマホで全景撮るには入りきれませんでした…。

見返り美人図

こちらも、教科書や資料集によくある画ですね。菱川師宣の作品です。
細かいところまで、それこそ着物の柄まで見事ですね。見れてよかった…。
松方コレクションも今回多数展示されていて、とても有名な浮世絵も今回沢山展示されていました。
世界の絵画にも影響を与えた日本の浮世絵。じっくりと鑑賞できてよかったです。

紹介しきれない

ここまで紹介したもの以外にも、もっと見て欲しいものがたくさんあります。美術の教科書にあった、麗子像とかの洋画。皇室ゆかりの品々。書簡などなど。三筆とか歴史で勉強したなあとか…。
チケット入手困難ですが、チャンスがあれば是非に。
今回の特別展が終了しても、展示されることがありますので、博物館のHP等を確認して、実際のものを鑑賞していただきたいですね…。
ナイトミュージアムですと、ちょっとせわしないのですが、通常展示ですと、意外と余裕もあるので。

おまけ:パンフレット

今回の記念と、ゆっくり見れなかった紹介文よ読みたくて買ってみましたが…。
私も博物館や美術館に行くのが好きなので、都度こういったパンフレットを購入してますが。
いやいや、とにかく重い(笑)。購入後もって変えるのが大変でした。
読み物としては、ほんとによかったので、購入したことは公開していません。けど。さて…どこに保管しましょうか(笑)。

おまけ2:音声ガイド

最近は、専用アプリもありますが、今回用の音声ガイドを有料ですが、レンタルする事ができます。
やっぱり専門的な説明がないと分からないこともありますので、余裕があればオススメします。
今回は俳優の吉沢亮さんが案内してくれます。ええ、ファンなので借りましたよ。いやあ、イケボ聞きながら鑑賞する国宝も素晴らしいですよ(笑)。