中央システム株式会社

女性が活躍する社会

…というタイトルの本を読んで、じゃあ女性が活躍する社会ってなんだろうと考えたことを…まとめてみたいと。まとまる…かな?

本の内容

奥付を見ると、2014年初版。…なので、当時の状況も考えながら読まないと、古臭くなるかなぁと考えたのですが、正直この五年、何が変わったか、この本で提唱されているアレこれが達成できたか、自分も含めて周りを見ても達成はされていない、という気がします、残念ながら。
本の中では現政権になって、色々打ち出されてきて楽しみですといった内容がありますが、これも最近微妙な感じで。批判ではなく、担当大臣が具体的になにかしているか、というと、今の大臣て誰だっけ?と調べなければならない位、何もされてない。
じゃあ、企業側は?となると、それも分からない…。女性版の経済雑誌等でよく女性でトップを走る人達を紹介していたりしますが、え、この企業も?というのがなく、今までも実践してきた、元々そういうダイバーシティな発想を持つ会社の方々ばかり。
つまり、この本が出てからあまり変化は見受けられなかったんだなぁ、が読後の感想です。
しかも、この本は冒頭で、「ここで変わらなきゃ大変だ」提唱しています。少子高齢化、過労死等々、日本は色々改革待ったナシ…と提唱されてますが…変わらないというのは危機的状況が更に悪化していないだろうか、それが問題だな、と思いました。
そして、本の中身は、働く側、リーダーとして纏める側、経営者側がどうすべきかの提唱がされてました。多分企業ごとに、働く状況ごとに、この提唱が合う合わないがあるかと思うし、これも一案だな、と思うので、男性も女性も読むと良いかもしれません。

女性の活躍する社会を考えてみる

別に経済や経営のスペシャリストではなく、いち社会人として、読んだ後に色々考えた事をまとめてみました。

仕事と家庭の両立

これはなんで女性に限るのか、常々思いましたね。結構でも事実婚でも、家庭の事は女性がやるのは当たり前。…という考えは疑問です。
主夫だっていいじゃないのか、共働きなら男性の負担かあってもいいじゃないのか。
幸い、我が家は主人の考えかフラットで、出来る人がやればいい…とまではいかないですが、掃除や洗濯を頼んでも、苦にはしないタイプだったので、かなり助かってます。助かっている、とか、有難いとかいう考え方もなんだかな…ですけれど。
無理に平等に、とはできませんが、出来る人が出来る範囲でやっていく、それが当たり前の発想にお互いならないと、この両立って難しいんじゃないかなぁと思います。

出産、育児のリスク

女性にしかできない事、それの最たるものが出産だと思います。少子高齢化は女性か子供を産まないからだ、とは安易に言えないのは、社会進出した時に、出産がリスクになるからです。
確かに、出産前後は仕事を休まないといけません。なにせ命を二つ以上抱えている体で無理はできませんから。
ただ、その休みがキャリアへの障壁になるなら、妊娠・出産はしたくない、と考えてしまうかもしれません。
しかも出勤後、何年かは育児に専念すべき、という風潮や預ける保育園がないといった問題で、復帰に時間がかかる、というのも、問題かと思われます。
確かに休む人とその間働く人で評価が異なるのは仕方ないですが、その場合でも、何かしらのフォローがなければ、やはり、ブランクがあると…という考えが生まれ、結果、キャリアを捨てる、又は出産を諦めるというのでは、女性が社会進出するとは、と考えてしまいます。

前例がないという障害

「前例がない」
この一言で、前に進まない風潮が日本にはあります。前例がないから、出来ない、やらない。保守的なのが悪いわけではないけれど、それが新しい事を始めるのに、は壁になります。特に女性が…となると、更に厚くなる気がします。
アメリカで、ヒラリークリントン氏が大統領選に出馬し、優勢と言われていても、結局は負けてしまったとき、ガラスの天井という言葉が話題にあがりました。見えてもつき破れない天井…。女性の社会進出に積極的に見えるアメリカでこれならば、日本は…。

女性が社会進出するには

この本にある通り、社会進出の推進待ったナシな状況に、日本はあるとは思います。だからこそ、働く意欲がある人が働きやすい社会であるのが理想だと思います。出産が育児がリスクにならないような仕組み…。個人的には、テレワークの拡充や保育所の充実は必要かと思います。ただ、子供を連れての出勤は、社内託児所みたいなのがなければ無理だと思ってます。やり方を間違えたら、逆に生産性が悪くなる気がします…。
また、この本にある通り、積極的にリーダーとして活躍する場をつくるのも大切なのかも。現にヨーロッパなどでば女性元首がリーダーシップを取る国もあり、成功していたりしますから。
いきなりそこまではいかなくても、企業でも女性がどんどん上を目指ざせることが大切なのかもしれません。

最後に

女性の社会進出をダイバーシティという場合がありますが、本来は、男女関係なく、皆が自分達のスタンスで多用的に働く、という意味であるので、多角的に働ける環境をいかに作っていくかを、今後考えていくことが大切だと思いました。
残業のありかた、生産性、働きかた…色々まとめて改革していくのはまだまだ大変ですが、これからの為にやらなくてはならないのでしょう。
確かに女性が働きやすいというのは、皆が働きやすい環境であるという本の趣旨は基本なのかもしれません。