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舞台刀剣乱舞~天伝 蒼空の兵 大阪冬の陣

初IHIアラウンドシアター観劇。そして久々の刀ステでした。今回は加州清光の初陣だったので見たかったのです。

あらすじ

大阪冬の陣直前の大坂。異変を感じ、一期一振・鯰尾藤四郎・骨喰藤四郎は徳川軍の状況を偵察していた。そこで、鯰尾が、陣の中におかしな気配を感じていた。その正体をつかむため、鯰尾と骨喰は更にその正体を調べるべく陣に向かい、一期は真田丸の偵察に行っている山姥切国広・加州清光・宗三左文字のもとに向かった。
一方その頃の山姥切たちは、人足として真田丸に入っていたが、そこで真田丸を取り壊せという、歴史を覆るような命令を目撃する。それを阻止するべく、イザコザに割り込んでいった。だが、それはかつて小田原の地で戦った弥助の画策したものだった。再会に驚く山姥切。彼は自分の野望を果たすべく、山姥切ら刀剣男士の力を欲していた。
弥助の野望とはいったいなんなのか。そして、家康の陣の気配…太閤左文字との出会いで物語は意外な方向へと進んでいく…。

相変わらずの鬼展開

以下、ネタバレありになるかと思いますので、ご注意ください・・・
感想をかくとなると、そうなってしまうのがもうしわけない。。。

元主との再会

今回、粟田口の3振りは自分たちのかつての主。豊臣が滅ぶことにある大坂の陣…滅亡前の冬の陣ですが…に向かうわけです。その中の展開で、一期一振は秀頼を護衛することになります。
自分の正体を隠す一期に、秀頼は親しげに話しかけます。
だけど、秀頼はこの冬の陣はかろうじて生き延びるも、結局は夏の陣で滅ぼされ、死ぬ運命にあります。また、一期たちはこの夏の陣で焼かれたため、記憶の一部があいまいという設定…。
もう、それだけで鬼の展開しか見えないのですが…。
「でも、ここでは秀頼さまを助けることが正しい歴史」というその気持ちでいられるのですが。。。
けれど、弥助の野望のために、刀剣男士たちは翻弄されるのです。

この先の歴史

今回のキーパーソンの中に、徳川家康がいます。まあ、意外と豪快なおじいちゃん(笑)で、結構無茶をします。戦国武将ゆえに戦いの中での緊張を得たい、そこで死んでも構わない。そんな感じで、無茶苦茶するのですが…そんなことで家康はここで死んでは歴史が変わってしまいます。だから刀剣男士たちは守るのですが…。加州にとっては、彼が作った幕府が安定し、このまま250年の太平を保たないと…その後の歴史で「彼」と出会えない。…沖田総司と出会えない。
「ここであんたに死なれたら困るんだよ!」という言葉が…つらいです。
…そういえば、刀ステは幕末関連は維伝で土佐の話しかしていないから、まだ行ってない設定なんでしょうかね。。。。まあ、会ってしまったらそれはそれでしんどい展開なんですが。

山姥切国広の未来

太閤左文字は、「今」の山姥切たちの時間軸ではなく、「未来」の本丸の時間軸から来たという話で。
刀剣乱舞では、”本丸”というのは複数あり、それぞれに審神者がいるという世界観があります。ゲーム・アニメ(花丸・活撃)・舞台(舞台・ミュージカル)がそれぞれがそれぞれの本丸なのです。
初めは太閤左文字はその自分たちと違う「本丸」から来たのか?と思っていたのですが、太閤左文字はそれを否定。そこでかつて自分たちも過去の自分たちとニアミスしたことがあり、そいう事があるのか、と理解したのですが。
…太閤左文字の話はその未来の話を少し触れていて…そこで山姥切の話が…少しされるのですが、ちょっとそれは想定外の話で、今後の舞台で分かるのでしょうが・・・おや??え???

史実と諸説

今回弥助の野望の中に、「史実を曲げずに事実を変える」というのがあり、そのために歴史を渡る刀剣男士の力を欲するというのがあります。
歴代好きだとよく考える「もし〇〇が生きていたら」という話。いくつか逸話がありますが…、有名な所だと「義経北行伝説」というのがあります。
義経は平泉で死んだのではく、海を渡り蝦夷から大陸に行ったという説です。
諸説というのは、大体眉唾もので、「だったらいいな」と、悲劇で亡くなった人をしのんだ人々が考えたことが説として残っていたりします。
確かに豊臣秀頼は夏の陣でなくなったのではなく、実は隠し通路から逃れた、という諸説があったります。
弥助はそれをやってのけようと考えたのです。彼はもっと別の野望があり、その実験としての部分もあったりするのですが。
この諸説というのは厄介なことがあり、「諸説」は長い歴史の影響はしないのです。秀頼が逃げのびたとしても、その後歴史に影響はなく、徳川の世が盤石となればそれでいい。でも、それは歴代を護ったことになるのか。
そんなパラドクスが今回投げかけられてきましたが…さて…。

ちなみに、刀剣乱舞とは別に、歴代オタクの私としては諸説は諸説だと考えています。有力な照明できるものがなければ、それは史実ではない。
ただ、ロマンはありますよね…(麒麟が来る最終回を視聴後に書いているので、余計にそんな事を考えていたりします)

加州清光

今回、話題になった一つ、加州清光の刀ステ参戦。
ミュージカル刀剣乱舞の本丸では初期刀として存在し、顔となっているため、舞台では誰がやるのか、そしてどんな感じなのか、というのが注目されました。
結論…ああ、舞台刀剣乱舞の本丸の加州だな、です。
舞台とミュージカルの本丸では、捉えかたが違うので、それが影響してるので、その違いだけで、加州は加州でした。
舞台刀剣乱舞は、ゲーム世界を忠実にかつ連動するかのような感じ…だから最近追加された刀剣男士がバンバン出てきますね…。
刀ミュは、世界観はそのままでも、ちょっと視点をずらしているというか…「刀剣乱舞」という世界観を別視点でとらえた感じ?というのか。
だから、舞台は刀剣男士が「付喪神」らしく、清潔感とか透明感というか…神様らしさ?が出ています。
ミュージカルはどちらかというと、人間に近いという感じ。生活感を感じるというか…。まあ、やるときはやるぜな集団で、厳島公演とか歌合の時には神々しさももちろん見せてくれますが。
たとえばお酒飲むシーンでも、維伝で和泉守が酒を飲んでもそこまで下戸とは感じないし、酔っぱらうってイメージもないです。が、ミュージカルでは下戸。ちょっと飲んだだけで倒れるのに好きだったり…。
刀ステの和泉守だったら…きっと髪の手入れはちゃんと椿油かなんかで丁寧にするでしょうね…決してごま油を使ったりしない…(笑)。
同じ感じを加州清光でも感じました。舞台の加州清光なら、マシュマロをあーんて食べさせたり、フェイントで食べさせなかったりといった小悪魔なことはしない…きっと。お手入れが大事なのは一緒でしょうけれどね。
維伝で土方組を見たときもそんな事をぼんやりと考えていたんですが、今回、特に強く感じたのは、あまり時間がたたずに両方を見たからですかね…。
いずれにしても、おそらくこれは個人的好みとしか言いようがないくらい、その本丸の刀たちですので、どちらが好みかは…差し控えます。

気になる夏の陣

4月から、夏の陣が始まりますが。
冬の陣で色々張り巡らされた伏線がどう回収されていくのか、また、かの刀剣男士が久々に登場予定ですが、あの後のどういった事でどうでてくるのか…気のなるところです。
しかし…冬の陣でここまで鬼展開にしておいて、夏の陣…豊臣滅亡をどう描くのか…。不穏な空気しか感じませんが。
そして、高台院役の一路真輝さんがどう舞台刀剣乱舞の世界に降臨されるのか、楽しみです、ヅカヲタとしては。

おまけ

今回もグッズをそれなりに購入。

トレーディングものが多いんですよね、刀ステ(遠い目)。買っても本命がなかなか出ないし…。
大体私の推しは人気高い子ばかりだから…色々大変なのに(´;ω;`)。
安定で加州清光がこなくて、ちょっとかなしい…。いや。宗三左文字が美人でたくさんいらっしゃったので、眼福ですが。