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舞台刀剣乱舞 朧の志士たち

友達から、見切れ席だけど手に入ったから、とチケットを頂き、見てきました。実は刀ステは初生観劇です。…今回はね、土方組が出たので…。

※以下、ネタバレをしないように気をつけてますが、もしかしたら、ちょっと入ってしまう恐れが有りますので、今後観劇する方で、ネタバレは…という方はご注意下さい

舞台刀剣乱舞

一応、分からない方の為に、まずは舞台刀剣乱舞とは。
刀剣乱舞は2.5次元の世界には二つの本丸があります。ひとつは先日感想を書いたミュージカル刀剣乱舞。刀ミュと呼ばれてるものです。ミュージカル作品で、歌や踊りで世界観を現し、ショーも着いてきます。現在狂乱乱舞なる、イベントで日本全国を回ってますが、こういうお祭りみたいなものもやるのも特徴。…年明け早々、さいたま新都心で見る予定が入ってて、ワクワクしてます。
そしてもうひとつが舞台刀剣乱舞。刀ステと呼ばれているもの。ほぼストレートプレイで、殺陣もかなり本格的。今回はこちらの本丸になります。

特命調査 文久土佐藩

刀剣乱舞ONLINEをプレイしている方なら、このイベントを聞いて、納得…ですかね。今回のお話は、このイベントがベースになってます。
ある日、本丸に特命調査の電報が届く。文久三年の土佐藩に異常あり。それを調査し、正しい歴史に修正せよ、という時の政府からの依頼を受け、選ばれた5振りと、政府の密命をうけた肥前忠広、南海太郎朝尊は調査にあたる…。
という設定で、時間遡行軍と戦い、罠を張り、ボスを倒すイベントでした。それをまんま舞台にしつつ、今回のメインを陸奥守吉行にしました、というかんじでした。…陸奥守吉行がメインで、色々お察しください。

感想というか、見どころというか

普段は刀ミュのほうがメインの私が、今回観に行ったというか、強制召喚された理由は、刀ステにも土方組が実装された、と言うことです。…最推しが実装されたら、行くのが本能…。
で、その愛すべき和泉守兼定さん…刀ステの兼さんは、ひたすらカッコイイ、です。活撃の和泉守兼定に近い感じ。だから、まあ、ちょっと短気かなぁとは思いますが、全面に出てくるのは、かっこよくて強い最近流行りの刀という感じでした。
…観たあと、刀ミュの【結びの響始まりの音】を見たくなり、家で円盤流したんですよ。こっちの兼さんの可愛いさに、吐血しました(笑)。いや、同じ和泉守兼定でも、捕らえかた次第なんですよ。だってステの兼さんなら、下戸なのに、でっかい椀になみなみと注がれた酒を一気飲みしてぶっ倒れたり、ここで一句!とか言って、俳句(…になってない(笑))をひねり出すとかしなさそうなんですもの(笑)。いや、どっちの兼さんがいいか、とかいう無粋な質問は野暮ですよ?どっちの兼さん【も】良いのですから(だから最推し)。
相方の堀川くんも、ひたすら可愛かったです。ミュのほうが兼さん兼さんしてますが(笑)。カンも鋭く、メインというよりサポートという脇差ならではのポジションらしい感じがよく出てるなぁと思いました。
南海太郎朝尊は、声が…ゲームのボイスに凄く近くてびっくりしました。野島健児さんの特徴的な口調も似ていて、実は袖で超えをあてているのか、みたいな感じでした。南海先生で文久土佐藩といえば…なシーンは見応えたっぷりでした(笑)。
肥前忠広は、初めての登場からいきなり重い設定です。頑張ってるなぁと思いながら、こちらもゲームの設定そのものって感じでした。そして、チーム内唯一のツッコミ担当…、うん、喰えない鳥コンビ相手に大変そうでした(笑)。
喰えない鳥コンビその1の小烏丸は、所作も完璧というか、殺陣もとても美しかったです。イメージから、刀をぶつけ合う感じではなく、サラリとかわす流麗な動きとなるのですが、めっちゃ綺麗…。さすがです。
その2の鶴丸国永は…驚きの提供に余念がないというか、重苦しくなる話で、上手くボケたおししんどくなり過ぎない絶妙なバランスでコメディシーンを上手く回してました。
そしてこの鳥コンビは、それだけでなく、色々含みがある感じで、その絶妙な温度差も見事です。上手い役者さんの芝居って、本当に楽しい。
メインになる陸奥守吉行は…もう、色々大変だなぁと。土佐の話だし、展開がしんどい(お察し)。その中で陸奥守吉行らしく豪快に前向きに進もうとする姿がかっこよかった。…だからしんどかったですけど、ね。
刀ステの見どころはなんといっても本格的な殺陣。今回も物凄かった…飛んだり跳ねたりもしていたし、迫力満点。刀ミュも殺陣はありますが、どちらかというと剣舞に近いんですよ、ミュージカルなんで。歌舞伎や宝塚みたいに、流麗に魅せる殺陣。あれも凄く好きです。
刀ステのは、本格的な時代劇のようなもの。暴れん坊将軍みたいな感じ(←どんな例え…)。ただ、昔、時代劇ファンの友達とも話した事がありますが、殺陣も上手い下手があって、上手い人のは迫力があるし、下手な人がやると嘘くさく見えるんですよね。今回の皆さんはほんとに上手。刀剣男士それぞれの特徴を活かし、豪快な人もいれば、流れるような動きをする人も。それはそれは迫力満点。…ただ、かなりギリギリを攻めた殺陣なので、来年の千秋楽まで、皆さん怪我をしないように…祈ってます。

歴史の狭間の【もしも】

刀剣乱舞に限らず、歴史オタクならふと考える事がある歴史の「もしも」。
織田信長が、坂本龍馬がもし生きていたら?もし、明智光秀が三日天下でなかったら?色々あるかと思います。
それはそれでロマンがありますが、だけど、そこでそうあったから、今の時代があり、私たちはいる。だからそれは「あってはならない 」。
刀剣乱舞の舞台…刀ステも刀ミュもそんな狭間の複雑な感情が描かれていて、観る度に考えさせられます。今回また、色々考えさせられました。ううむ、土佐藩…侮れない(笑)。
あ、でも、刀ステで土方組メインの話は止めてね。いや、ミュでもしんどかったのに、あの兼さんのスタイルで描かれたら、更にしんどさ増しそう…。むかしの主に似た、へたっくそ(笑)な俳句をドヤ顔で詠んだり、下戸だったり、陸奥守に団子とられて追いかけっこするような兼さんだったから…少しはしんどさが和らいだのよ…ミュは…。

おまけ

刀ステ名物、トレブロなどのトレーディング商品の嵐…、相変わらず神様のような友達はわたしの最推しを引き出す力が凄く、今回も助けられました…。いや、まあ今回はまだマシだったようで。