中央システム株式会社

ときめきトゥナイト

恋ちゃまこと、池野恋先生がデビューから40周年だとか。久々に番外編も出たし、某雑誌では写真が…。ときめき世代は今も真壁くんにドキドキさせられますね。

あらすじ

長い原作…ざっくり三部に分かれますが、今回は第一部になる、蘭世篇を。これがなきゃときめきトゥナイトじゃない、ですからね。

江藤蘭世は吸血鬼の父と狼女の間に生まれた女の子。…が、特に能力があるわけでもなく、至って普通の女の子。同級生の真壁俊に一目惚れしたり、学校生活を謳歌していた。だが、そんなある日、恋のライバルである神谷曜子と言い争いになり、思わず噛み付いてしまう蘭世。すると彼女の姿に変身してしまった。じつはそれが彼女の能力だったのだ。自分もまたモンスターであると自覚するも、逆にその能力を使い、楽しい日々を送る。様々な騒動に巻き込まれながらも、段々近づく二人の距離。だが、中学三年のクリスマス、知り合いの死神から俊の寿命がつきかけている事を知る。急行する蘭世。だがそれは、俊の本当の姿…蘭世達モンスターが住む世界、魔界の王家の王子という力を新たに取り戻す為のきっかけだったのだ。
力を取り戻した俊は、実の父から生命を狙われる。蘭世達は命懸けで俊を助けようとする。魔界の王家の双子は不吉…そのような理由だけで殺されるのは理不尽だ、と。結局は誤解は解けるが、だが何故そのような言い伝えができたのか、また、魔界を脅かす者…冥王まで現れ、蘭世や俊はそれに巻きこまれていく。2000年も昔からの運命、因縁…。翻弄される二人の恋の行方は…。

魅力的なキャラクター

ヒロインの蘭世、俊も魅力的ですが、彼らを取り巻くキャラクターも個性的。
蘭世の恋のライバルである曜子は、一帯を牛耳るヤクザの一人娘。…今ではコンプライアンスなどで、眉をひそめられるような設定…(笑)。そこそこ美人だし、頭もいいし…少し性格はきついですが、とてもお人好し。蘭世と俊と三人の恋の鞘当は爽やかで楽しい…魔界のあれこれに本人は無自覚に
巻き込まれていきますが、彼女だからこそ、シリアスになりすぎず、コミカルで楽しい話になっています。
蘭世の家族。父の望里は吸血鬼。人間界では一応作家として活動…してましたが、連載開始当時はあまり売れてなかったですね(笑)。江藤家は、魔界と繋がる扉の番人という買おもあったので、そちらで収入あったんでしょうね(笑)。母の椎羅は狼女。普段は普通に優しいのですが、怒ると怖い(笑)。満月の夜は変身し、過激になり、夫婦喧嘩も凄まじくなります。二人は異種族同士の結婚で、お互いの一族の反対をおしきり、駆け落ちまでしますから、蘭世の一途さは親譲りなのでしょうね。
弟の鈴世はお姉ちゃん思いの優しい男の子。第二部のヒロイン、なるみちゃんと運命的な出会いをします。
他にも、俊にはライバルとなり、蘭世達に影響を与えた、ルーマニアのマフィアのボス、ダーク・カルロや、王家の近侍のサンド、魔女のメヴィウスや死神のジョルジュなどなど…ものがたりを彩る個性的な人びとが魅力的に描かれています。

ヒロインで分かる世代

第一部の蘭世、第二部のなるみ、そして第三部のヒロイン愛良。だれの話を読んでいたかで、だいたい世代が分かるシステム…ときめきトゥナイトのヒロインは?でだいたい年齢が…。
私…まだ真壁くんが人間だった時からリアルタイムで読んでましたがなにか(笑)。
しかもアニメもリアルタイム…アニメは結末がちょっと違った…とか、エンディングの蘭世がちょっとセクシーだったとか記憶にあります。最近昔のアニメがBOXになってますが、ときめきトゥナイトもならないかしら…。

全国250万乙女のバイブル

…蘭世時代のりぼんのキャッチフレーズ(笑)。当時は矢沢あいさんもデビューしたて…(遠い目)。柊あおい先生も星の瞳のシルエットを書いてましたし、嗚呼懐かしい…。最近、りぼんも、ライバル雑誌なかよしも、この時代を振り返る展示会などもやられていますので、機会があれは是非に。

最近では。

このあと、俊と双子の弟アロンの立場を逆にした「ときめきミッドナイト」などを経て、時々番外編的な作品が発表されてますね。蘭世だけでなく、俊や蘭世の両親からの視線などなど。今でもみずみずしい作品だからこそ、番外編も本当に楽しく…。

内容は時系列的にそれぞれなっていますので、番外編からでも是非に。そして本編も文庫になってますので。
最近では、モードなときめきトゥナイトというコンセプトで雑誌でモデルさんがイメージ写真を撮っていたり、色々活発な動きをしています。まだまだ世界は広がっていきますね。