中央システム株式会社

これでもいいのだ

最近は、リアルの世界もSNSの世界もちょっとギスギスしています。だから、ではないですが、たまにはこうやってちょっと自分を甘やかしてもいいんじゃないかなあ、という感じのタイトルです。ちょっとほっとする内容でした。

ジェーン・スーさんのエッセイ

ラジオのコメンテーターなど、幅広く活躍されているジェーン・スーさんのエッセイ集。何冊か出版されていらっしゃいますが、なんとなく買いそびれ…大変申し訳なく…ていたのですが、テレビかはてまたSNSかで新しい本が出版されたと聞き、慌てて購入しました。そして、購入して…積んでいたのをようやく読みました。。。ちなみに積ん読は最近また嵩を増しています…ちゃんと読もう。。。
閑話休題。
内容はアラフォーからアラフィフに…となる妙齢の著者の日常からふと思った事が描かれています。同世代(年がバレる…)の私には共感しかなかったです。
その中でいくつかピックアップしてみたいと思います。

バブルパワーにあやかりたい

世代的に、就職氷河期の始まったころに就職に苦しんだ世代なんですね。生まれた時はオイルショックで大変で、ベビーブームで高校・大学なのでの受験も大変で。その頃世の中はバブルで、ちょっと上の世代は華やかに遊び倒している…。この大変な時代が終われば、社会にでて、あの仲間に..と思った瞬間に、バブル崩壊。公務員試験も異常な倍率で…。
そういう世代なので、ちょっと気持ちがしんどくなることがあったります。が。バブルを謳歌した世代は、今でもパワフル…。え?なんか私たちよりも.若く感じない?と思うことが。
エッセイの中でも、そんな話をされていて、うわあ、そうだよ、そうなだよ、と膝パーカッションしてしまいました。

エンターテイメントは命の糧

書かれたのは2016年で、ちょうどSMAPが解散を発表した年なので、それについてのお話だったのですが。
ちょうど今、このコロナ禍の中で、舞台や映画、コンサート、スポーツ…ありとあらゆるエンターテイメントが中止や規模縮小を余儀なくされています。
無観客でやるなら御の字。もしかしたら、そこに出るはずの人が感染して、中止…という事もあり、まさにエンターテイメントが危機の状態。
今年は初めこそ映画だイベントだ…と色々ありましたが、最近は友達と会う事すらままならない。
さいたまスーパーアリーナで推しが目の前に現れて記憶を失ったのはまだ1月だった…。もう何年もたったんじゃないかと思うくらいすっかり隠居…もとい、自粛生活。
でも、こういう時だから、エンターテイメントが必要なんですよね。心から楽しめる何か。
楽しめなくなったら…と思うと、やっぱり命の糧なんだと思います。

パツンパツンの喪服で

この年齢になると、確かに結婚式よりお葬式に参列するという事が増えてきますというお話で。
結婚式は予め分かる予定ですが、通夜や告別式はいきなりくる予定…。となると、クローゼットから喪服を引っ張りだしてのてんやわんやがあり…。
まあ、滅多に着ないものなので、急に引っ張りだして、さて入るか…みたいな…。
先年、主人の伯父が他界したとき参列したのですがね…。まあ、慌てました。結婚したときに誂えた服が。。。もごもご。
なので、実家の母に連絡し、一番大きな喪服を借りて参列しました。
その時決意したダイエット…はただいまお休み中(ものは言いよう)ですが。
ああ。同じように悲喜こもごもな人がいたんだなあと思って、しみじみしてしまいました。

思っていた未来とは違うけれど、これはこれで、いい感じ。

本のオビに書いてあるひとことです。
このエッセイ集はまさにこの言葉なんだなあと思います。
幼いころの思い出話、両親の話。友達との距離感とは旅のスタイル。
小さいころに描いていた人生とは全然違います。
思った以上に、ちょっと大変だな、しんどいな、って思う事がままあります。
でも、まあ悪くはないかなとも思ったります。
のど元過ぎれば…なんじゃないかとも思いますが、それはそれで。
下を見て嘆くよりも、ま、いいんじゃない?と前を向く。
時々振り返って、あらら、と落ち込んでも、ま、仕方ないかと再び前進する。
ポジティブというとかっこいいですが、そこまで深く考えず。
まあいいんじゃない?ってちょっと自分をほめてみたり。。くらいの感じに、気を楽に生きていきたいもです。

ちょっとはまじめな話も


本のなかでは、エッセイという形式の範囲、ではありますが。ジェーン・スーさんの今の社会について、ちょっと真面目に語る話もあったります。
私も結婚していますが、子供はいません。ほしいとは思ってましたけど。
まだまだ世の中、結婚して子供産んで…という”ものさし”でみられることもあったりしますが、いやいや…それだけっじゃないでしょ?というスタンスのお話があります。
結婚をするもしないも、子供を産むも産まないも、それは人それぞれなんですよね。
それから、「私の私のよる私のためのおばさん宣言」とか。
無理して若さを保たなくても、年をとったと僻むでもなく。
そうよ、私はおばさんなのよ?とさりげなく言えるように…私はなりたい、です。うん…でも、ちょっとは若く見られたい…かも。

近日最新刊が


ジェーン・スーさんの最新刊が近日発売されるそうです。それも楽しみ。
…ええ、詰まないように心がけます…。
コロナ禍でよかったのは…積ん読がわずかですが減らすことができたこと。まだまだありましたが、本屋すらあまり行かなくなってしまいましたからね…。いまある本を片っ端から読んでいたりします。もう少し…減らせたらいいなあ。